コンテンツへスキップ

【今度こそ】ついに逆イールド解消か。株価は最高値を更新しながら、景気後退へ。

  • by

2019年7月24日追記:逆イールド現象はついに解消されました。
米経済、1年以内に景気後退へ。逆イールド現象がついに解消。


どっかで見たことあるタイトル・・・

このタイトルを見て、「あれ、なんか見たことある記事だな。予知夢かデジャブか何かかな?」と思った方。

いつもブログを読んで頂き、ありがとうございます。未来が読める特殊能力を身に着けたと一瞬でも思わせてしまったら、さっそく残念なお知らせなのですが、予知夢でもデジャブでもありません。

先月2019年6月の記事で、バッチリ同じような記事を書いています。

ついに逆イールド解消か。景気後退の足音が忍びよる。

逆イールド現象と呼ばれる現象は過去30年間で3回発生しているのですが、その3回の逆イールド現象の解消後には、確実に景気後退局面が来ているため、景気後退の前触れのシグナルとして見られています。

6月24日の時点書いた上の記事は、もう間もなく逆イールド現象が解消されて景気後退が来ると書いたものだったのですが、この記事を書いた途端に解消とは真逆の方向に自体が進展し、読みが外れたとして反省文を書いた経緯があります。

景気後退の足音、まだ忍び寄ってなかったみたいです。

その節は大変お騒がせしました。

次こそ7月こそ逆イールド現象は解消へ

しかし、あの時がっかりさせてしまった読者の方に、ビックニュースがあります。

いよいよ今後こそ、逆イールド現象が解消されようとしています。解消されると不景気が訪れるので、喜んでいいやら、悲しんだらいいやら反応が難しいですが、その時は再び近づきつつあります。

7月11日時点のデータを反映したグラフがこちらになります。0%を上回れば、逆イールド現象解消ですが、この数日間で-0.04%まで値が急上昇しています。

連日ニュースでも報道されているように、アメリカ中央銀行FRBのパウエル議長が7月末の利下げを示唆した影響を受けて、一気にこの数日で逆イールド現象も解消に向かいつつあります。

そして、奇しくも逆イールドの値は6月24日に記事を書いた時と同じ-0.04%まで上昇して、とどまっています。

うむ。何かの因縁を感じますね。どういう因縁かはわかりませんが、とりあえずリベンジする記事を書く機会を与えてくれた経済界の神に感謝します。

真面目な話、7月の利下げはFRBパウエル議長の発言からして非常に可能性が高く、過去3回の逆イールド現象は利下げを開始した月に解消されていることから、今月の逆イールド現象解消はかなり堅いと思われます。

逆イールド発生 利下げ開始 逆イールド解消 株価のピーク 景気後退
1989年5月 1989年6月 1989年7月 1990年6月 1990年7月
1998年9月 2001年1月 2001年1月 2000年8月 2001年3月
2006年2月 2007年9月 2007年9月 2007年10月 2007年12月
2019年3月 2019年7月(市場予想) 2019年7月?

株高は2020年まで続くか

しかし、過去3回の逆イールド現象発生時の上の表を見てもわかるように、解消されても直ぐに株価がピークを着けて下落するとも限りません。01年の逆イールド解消時には、既に株価のピークを越えていた一方、89年のように逆イールドが解消してから1年間も株高が続く場合もあります。

今回2019年がどのパターンに似ているかと言われれば、たぶん89年の解消後に1年間株高が続いたパターンです。2019年7月は連日株価の歴代最高値を更新していることから、2001年のパターンとは明らかに違います。

また、2007年は既に投資をしていたので記憶にあるのですが、逆イールド解消される時に経済番組でもない普通のニュース番組が、連日サブプライムローン問題を取り上げていた当時の混乱と、2019年の様子はやや異なります。

(米中貿易戦争が連日テレビに取り上げられていたと言われれば、そうですが、緊迫感が違う気がします。)

消去法ですが、2019年7月に逆イールド現象が解消した場合は、89年に近いパターンになるかもしれません。もしかしたら、過去にもっと2019年と似た状況の年があるかもしれませんが、データが30年分しかなく、検証できずすみません。

かつて89年は当時のFRBアラン・グリーンスパン議長が、景気後退のシグナルを早期に読み取って、早めの利下げ判断をして、景気後退入りの時期を1年間引き伸ばしています。当時、ウォールストリート・ジャーナルは利下げを急ぎすぎていると批判の記事を書くくらいの、先行した利下げでした。

現状、2019年7月はパウエル議長は7月の利下げを示唆していますが、FRBは利下げに必ずしも一枚岩ではありません。一部の地方連銀はFOMCの投票権こそ無いものの、利下げの必要を景気から感じないとの認識を発言をしており、満場一致で利下げを推せるほどの景気減速がない中で、先行して利下げを実施する点でも89年に似ています。

一部の地区連銀総裁、米経済をより楽観 利下げ根拠ないと主張(ロイター)

今後の売却ペースはやや遅め

今まで私はFRBが利下げをしたら、株の売却を進めると話をしていましたが、7月末で利下げをした場合は、89年のように株高がしばらく続くことも想定して、比較的にゆっくりしたペースで8月移行売却を進めることとします。

【今後の投資方針】FRB利下げ時に売却をします。


本ブログからのお願い

この記事は、読者が自由に記事の金額が決められるPay What You Want方式をとっています。

「役にたった」「面白かった」など、何かしら価値を感じた場合は、YUTA'S INVESTMENT TICKETをクリックして、価値に見合った金額をお支払い下さい。

価値がないと思った場合には、お支払いは不要です。同じ記事を読み返して、新しい気づきがあった場合には、1人で何回クリックしても問題ありません。