早いもので2019年も既に9月も後半に突入し、今年も残すところ3ヶ月と少しになりました。
年始には「2019年はどうにも景気が悪くなる可能性が高い」という記事を書きましたが、年内はアメリカの景気は持ちこたえそうな気配です。
今後の経済は悪化を予想。要因はFRB資産圧縮と中国景気減速。
しかし、見通しが良いかというとそうではありません。市場は、それほど遠くない数年内に景気後退が来ると考えているようです。この1ヶ月以内に発表さた市場の景気後退予想で2つ予想があるので、その結果を見ていきたいと思います。
- 1つ目は、バンク・オブ・アメリカ・メリルリンチによる調査で、債権投資家の25%が12ヶ月以内に景気後退をするというもの。
- 2つ目は、National Association for Business Economicsの調査で、経済学者の70%は2021年末までに景気後退するというもの。
2020年9月までに景気後退入りする予想は25%
バンク・オブ・アメリカ・メリルリンチは米国の債権投資家に行った景気後退に関する調査を発表し、12ヶ月以内に景気後退する可能性が25%に達したと発表しています。先月20%からは5%も急進しています。
2021年年末までに景気後退入りする予想は70%以上
National Association for Business Economicsが8月の発表した調査では、2020年に景気後退する38%が、2021年に景気後退する確率は34%となっています。2020年と2021年をあわせた数字は72%にも登ります。
2019年2月調査時点に比べると、景気後退の予想時期は後ろにずれていますが、予想以上にアメリカの個人消費の順調なこと、FRBが利下げを実施して景気を下支えしたことなどが影響している可能性があります。
2020年から2021年の景気後退というとまだまだ先の印象がありますが、通常、景気後退の1年から数ヶ月前に株価はピークをつけて下落していく動きがみられるので、今後数ヶ月から1年ほどで株価のピークに達する可能性もあります。