私はまだまだ米国株の不調はしばらく続くと考えているのですが、一方ですでに2022年に大きく下落した銘柄も多いです。
「米国株が底入れしたら、どんな銘柄を買うか」をそろそろ検討し始めても悪くないはずです。
私の中ではまだ多く全く細部まで詰められていないので、ここに書いてある文章はまったく整然としていませんし、何を買うかの結論も出ていません。
また、いくつかの銘柄も書いていますが、オススメ銘柄というわけではなく単に頭に浮かんだものを次々と吐き出しているだけなので、そこを分かった上で読んで貰えればと思います。
銘柄探しの方針と候補
- 長期で投資できる銘柄を選ぶ(インデックスや、寡占企業の個別株)
- 大きく売られた銘柄に注目する(一般消費財。TSLA・AMZN・NKEなど)
- いち早く株価回復を始めた銘柄に注目する(対象の銘柄がないか引き続き調査中)
基本的には長期で投資できる銘柄について
2023年にアメリカで景気後退が訪れて株価が底打ちした後の話ですが、何を変えば良いでしょうか。
まず真っ先に思い浮かぶのは、何も面白みはありませんが全世界や米国株のインデックスに連動するETFを買うことです。
- 全世界の株に投資:VT
- 米国株に投資:VTI、VOOなど
インデックスではなくて、個別株で比較的安全に長期投資をすることを目指すなら、今後も各業界で市場支配が期待できて、長期保有できそうな次のような銘柄を選ぶのが良いかも知れません。
- マスターカード(MA)、ビザ(V)
- MSCI(MSCI)、S&Pグローバル(SPGI)
- 大手ハイテク(MSFT、GOOGL、AMZN、CRM、ADBEなど)
あくまでも目的として「買ったらほとんど売らない」長期の目的なら上にあげたような銘柄が候補になる気がします。
景気サイクルか、大きく売られた銘柄か
景気後退であらゆる株がバーゲン状態になっている時期なら、もっと別の銘柄でも良いのではないかという疑問も自然と湧いてきます。
「景気回復期に突入して真っ先に株が回復するのが、本当に上にあげたような銘柄なのか」と言われるとそれは少し違う気もしています。
景気回復期にいち早く株高の恩恵を受けたいなら、次のような視点で見てみるのも面白いかも知れません。
- 一般的に景気回復期で株価上昇が見込める銘柄:一般消費財・不動産・資本財
- 今回株価がもっとも下がっている業界:通信・一般消費財・情報技術
一般的には景気拡大の初期には一般消費財、不動産、資本財の3つのセクターの株価の上昇が期待できます。
また、過去1年間の業界ごとの株価の推移を見てみると、通信・一般消費財・情報技術の業界が大きく低迷しています。大きな低迷からの反発を狙うなら、これらの業界株は選択肢に上がってきても良さそうです。
業界 | ETFのシンボル | 52W最高値からの下落率 |
---|---|---|
通信 | VOX | 45% |
一般消費財 | VCR | 38% |
情報技術 | VGT | 34% |
不動産 | VNQ | 31% |
金融 | VFH | 19% |
素材 | VAW | 18% |
公益事業 | VPU | 15% |
資本財 | VIS | 14% |
生活必需品 | VDC | 12% |
ヘルスケア | VHT | 11% |
エネルギー | VDE | 5% |
景気回復期の初期に強く、今回もちゃんと株価が落ちてる業界を探すなら、一般消費財が狙い目になるかも知れません。
一般消費財と言われても、銘柄のイメージがわかない人もいると思うので、一般消費財セクターETF(VCR)の上位構成銘柄を載せておきます。
なるほど、たしかにテスラ(TSLA)・アマゾン(AMZN)・ナイキ(NKE)あたりは大きく下落しているイメージがあります。
いち早く低迷から脱出する銘柄
銘柄探しのアプローチの仕方として、最後に「いち早く低迷から抜け出した株を狙う」というものがあります。
次の図は2020年3月の新型コロナウイルスが流行し始めた頃の株価ですが、この時期からいち早く低迷から抜け出せた銘柄はその後も大きな上昇曲線を描きました。
※上記グラフの詳細記事:「今週、少しだけアマゾン株の追加購入を検討しています(2020年3月24日)」
探し方が悪いのか、それともまだ見つかるような時期ではないのか、2022年11月時点ではまだ目立って低迷から抜け出して見える銘柄に出会えていません。
今後多くの株価が下落するような展開の中でも、ジリジリと上げている銘柄がないか今後も注意して探したいと思います。