少し暇ですね。投資でこんなに暇な年も珍しいです。
2023年はアメリカでリセッションが来るだろうと思って、それに備えて株を保有しないポートフォリオになっているので、今は何より危機が去ってくれることを待つ日々が続いています。
時間があるので、各連銀が発表している景気後退確率を見てみたのですが、投資を開始した以降では見たことがないくらい高い確率をマークしています。
また、クリーブランド連銀のデータを見ていると、景気に暗雲が立ち込めてくるのは早くても6月以降になるようです。
この記事のポイント
- ニューヨーク連銀のモデルでは、2024年3月のリセッション確率は68%を示している。
- クリーブランド連銀のモデルでは、2024年3月に同75%を記録しており、アメリカの景気後退はかなり高い確率で起こる模様。
- クリーブランド連銀のモデルの景気後退確率は、2023年6月頃から大きく上昇を始める。
ニューヨーク連銀の景気後退確率モデル
久々にニューヨーク連銀のサイトで、アメリカの景気後退確率の予想を見てみました。
確認した時点では2024年3月までのアメリカのリセッション確率が掲載されていたのですが、かなり高い数字だったので少し驚きました。
上のグラフを見るとわかるように、2024年3月は68%もの確率でアメリカ経済はリセッションに陥ると言っています。
これは1980年代以来、約40年間記録しなかった高い確率です。
先日の雇用統計ではまだまだ失業率も低く、景気後退にまでは時間がかかることが再認識させられましたが、いずれアメリカにリセッションが来るという予想は変えなくて良さそうです。
クリーブランド連銀の景気後退確率モデル
また、クリーブランド連銀も似たような分析をしているので、そちらも確認してみます。
やはり、ニューヨーク連銀と同じように2024年のリセッション確率はかなり高い数字がはじき出されています。
もう少しだけこの数字を詳しく見てみると、2023年5月まで一桁前半で低かったリセッション確率は6月以降に急上昇を始めるのが気になります。
早ければ、次の6月あたりにアメリカ経済の雲行きが怪しくなってくるのかもしれません。
ただ、あくまでも「早ければ」の話で、順当に行くとアメリカの景気後退が現実味を帯びるのは10-12月期の第4四半期になるのかもしれません。
上のニューヨーク連銀を見ても、クリーブランド連銀のデータを見ても景気後退確率が30%を超えるのは10月からです。
また、(当てになるかわかりませんが)クリーブランド連銀のGDP成長率予想では、前年比でマイナスになるのは2023年10-12月期と見られています。
以前までは私は2023年半ばくらいにアメリカは景気後退になると思っていたのですが、まだ気長に待つ必要があるのかもしれません。