Google自動運転のWaymo、モルガンスタンレーからの評価額が40%減少。

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40%引き下げられたGoogleの自動運転

Googleの親会社Alphabetに投資している身としては残念なのですが、モルガン・スタンレーのアナリストはAlphabet傘下で自動運転を開発しているWaymoの評価額を40%引き下げたようです。

将来獲得するキャッシュフローから算出した評価額は従来の1,750億ドル(19兆円)から、1,050億ドル(11兆円)に変更されています。一方で、現在の価値はGoogleを含めたAlphabet1兆ドル。そのうち、Waymoは200億ドルと算出しています。

元々の評価額が高かったというのはあります。

UBSも同様のWaymonoの評価を行っていましたが、悲観シナリオで450億、楽観シナリオで1,350億ドルと評価していました。なので、モルガン・スタンレーからの評価が、現実的な目線を持つようになってきたと言えます。

評価額を引き下げた要因

アナリストの評価額はその時々で変わっていくので数字は参考程度で見れば良いと思いますが、気になるのは評価を引き下げた理由です。モルガン・スタンレーによれば、当初想定よりも2つの点で現実的にならざるを得なかったようです。

  • 自動運転の商品化に時間が想定以上に時間がかかること。
  • 自動運転であっても、安全のためにドライバーが乗車しないといけない期間がしばらく続くなど、未だ人が介在する仕事が多く存在すること。

自動運転のタクシーとして「ロボタクシー」が注目を集めていますが、顧客に見える近未来的なサービスの裏では、車へのガソリン注入や故障点検などの車両のメンテナンス、緊急時に備えたスタッフの遠隔地での待機など、地味な作業で多くの人間が必要な作業があると言います。

また現在のアメリカの多くの州の車両の安全基準が、自動運転を想定したものになっていないため、当初よりも普及に時間がかかっている現実もあるようです。

自動運転を阻む規制の壁〜ガートナー先進技術ハイプ曲線2019を読む。

自動運転の普及は想定よりも遅いか

私も2020年から10年の間には自動運転が普及し始めると今でも思っているのですが、法律の問題も根強くあることから、普及はアメリカの一部だったり、かなり限定的なものになるかもしれないなと考えを改め始めています。

自動化が進む移動サービス– 2020年代の変化を見据えた投資テーマ(2)

2019年に発表した調査会社のガートナーの予測でも、自動運転の普及は[10年以上先]のマークが付いていて、2029年でもまだ完全には花開かないと見ています。

自動運転の開発を手掛けるGoogle、GM、Aptiv、Ford、さらに自動運転によってコスト構造が大きくかわるUberやLyftは、自動運転の普及と共に大きな転換期を迎えると思っているのですが、その時期はまだまだ遠いのが現状のようです。

今のところ、これらの企業の中で先行して投資して良いといえるのは、本業の広告ビジネスが地味な拡大を続けるGoogle位かもしれません。自動運転をテーマにした株の仕込み時期は、今ではないかなと感じています。

あまりに早すぎる仕込みでは、なかなか目が出ない時期にせっかくの投資資金を、ビクともしない株に費やして寝かせたままにしてしまう恐れがあります。少なくとも1-2年は業界の様子を見て、待ってても良いかなと考えています。


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