Visa、14期ぶり予想を下回る決算【2019年10-12月期】

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Visaの2019年10-12月期(2020年会計年度の第1四半期)決算が発表になりました。

Visaにしては珍しく収益・利益ともにアナリスト予想を下回る結果になってしまいました。株価は決算発表後に-1.8%下落しました。

  • 一株利益:1.46ドルで、予想の1.47ドルをわずかに下回る。(前年比+12%)
  • 収益:60.5億ドルで、予想の60.8億ドルを下回る。(前年比+10%)

この記事のポイント

  • 14四半期ぶりにVisaはアナリスト予想を下回る決算を発表した。Visaとしては珍しい決算ミスになった。
  • Visaの利益がやや伸び悩んでいる。原因は近年減少しているカード利用金額を増やすために支出を増やしたこと。

2019年にVisaの株価は50%上昇しましたが、この勢いを維持できる決算ではありませんでした。今期の利益上昇が前年比+12%ではさすがに、次の決算が発表されるまでVisaの株価は売られたり、伸び悩みそうです。

業績

それでは、2020年1Qの業績を確認していきます。

単位:10億ドル 1Q20 1Q19 前年比
収益 6.1 5.5 11%
営業利益 4.0 3.7 8%
営業利益率 66% 68%
純利益 3.3 3.0 10%
一株利益 1.46 1.30 12%

私も長らくVisaに投資してきましたが、収益の+10%の伸びはまだ良いとしても、利益の+12%は「かなり落ち込んだな」とつい感じてしまいます。

つい1-2年前までは30%を超える一株利益成長もあったので、さすがに12%まで落ち込むとVisaを見る目も少し変わりそうです。

利益悪化の原因はカード会社への報奨金

収益と利益の鈍化の原因ですが、前年比で大きく伸びているマイナス要因を探ってみると「クライアント・インセンティブ」というあまり聞き慣れない費用が20%も増大しているのが、目につきます。

クライアント・インセンティブとは何かというと、Visaがカード利用額に応じてカード発行会社に支払う報奨金です。この金額は前年まで収益の伸びを下回る10%でしたが、今期は20%にまで急上昇しています。

つまり、Visaは今カードを利用金額が伸び悩んでいて、それを増やすために報奨金(クライアント・インセンティブ)に費用を使っているために、利益が伸び悩んでいるとわかります。

実際に、以下のグラフでVisaが決算ごとにレポートしている主要な数字の変化を追ってみましたが、カード利用金額が伸び悩んでいることがわかります。

カード利用金額が伸び悩むVisa

そしてカード利用金額の伸び悩みに関連して、Visaのカード枚数についても前年比+1%とわずかな成長しかしていないのが気になります。デビットカードについては、0%成長でここまで低成長だったのは記憶にありません。

まとめ

Visaの2020年度第1四半期の結果から、カード利用金額に伸び悩んでいる様子が見えてきました。

カード利用金額を伸ばすために、カード会社への報奨金を増やして対応していますが、なかなか成果が見えないので利益が圧迫されているようです。

Visaは今まで高い利益成長をしてきましたが、もともと売上成長は10-15%の間なので、将来的には利益も同程度に落ち着くのかも知れません。

本当はVisaやにはまだまだ頑張って欲しいところなのですが、利益成長が復活を遂げるのか、それともこのまま利益も収益と同じ10-15%に落ち着いてしまうのか、次回以降の決算も見ていきたいと思います。


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