以前、このブログでは2022年に気になっている銘柄をピックアップしました。
それからしばらくして1月と2月に株価が下がったことで、少しお手頃感が出てきた銘柄があるので、それらを少し追加して紹介したいと思います。
気になっている銘柄
- 前回の記事では、他の多くの米国企業の利益成長が鈍化する中で2022年から2023年に利益を伸ばせる企業をピックアップした。
- 今回の記事では、最近の株価の下落で割高感がかなり薄れた銘柄を追加した。
気になっている銘柄の内訳
前回1月に記事を書いたときには、明確に銘柄の選考基準がありました。
2022年は米国のあらゆる企業で一株利益の伸びが大きく鈍化するので、その流れに反してこれから1、2年で大きく利益を伸ばせる会社を「気になる銘柄」として以下を選んでいます。
- 台湾セミコンダクター(TSM)
- デルタ航空(DAL)
- ボーイング(BA)
- フォード(F)
- アマゾン(AMZN)
- マスターカード(MA)※まだやや高い
一方で、今回新しく気になる銘柄として追加するのはアルファベット、ペイパル、リフト、デジタルタービンの4つです。
- [New]アルファベット(GOOGL、グーグルの親会社)
- [New]ペイパル(PYPL、決済サービス)
- [New]リフト(LYFT、タクシー予約アプリ)
- [New]デジタルタービン(APPS、スマホアプリ管理)
これらは今までは少し割高かもしれないと思っていましたが、最近の株価の下落を受けて、中長期投資ならそろそろ買っても良い価格になってきたなと思います。
割高感が薄れてきた銘柄
ここからは今回新たに取り上げた4つの銘柄の割高感を少し覗いてみようと思います。
まずアルファベットですが、2022年の予想PER(割高度)は約22倍まで下がってきて、以前のような高い印象は薄れてきました。
欲を言えば、もっと下がってほしいところですが、グーグルほどの優良企業なら今の状態でも悪くはありません。
中期的な目線で以下のアナリスト予想を見てみると、2年後の2024年の予想PERは約16倍まで下がっていて、グーグルのような企業が2年後も今の株価のまま放置されているなら割安と思える状況になっています。
次に見ていくのは、ペイパルです。
この企業は半年前までかなり割高でしたが、ピークから株価が3分の1になったことでだいぶ買いやすくなりました。
それでもこの企業は成長が止まったわけではありません。
2023年以降は再び利益の成長が始まるとアナリストから予想されていて、その予想通りなら2024年の予想PERは約14倍とお手頃感があります。
残る2つのリフトとデジタルタービンについても2年くらい先まで見てみると、予想PERはもはやそれほど高くありません。
さいごに
ここの記事で触れた4銘柄(グーグル/ペイパル/リフト/デジタルタービン)は、あくまでも「中長期的にはそろそろ買っても良さそうな価格」というだけで、「今が買いのタイミングか」はまた別問題です。
これから政策金利の引き上げが予想以上に進んだり、アメリカの景気拡大が急に鈍化したりして、株価がさらに下がることもあるかもしれません。
そういう変化も気にならない規模の金額で長期的に保有するつもりなら、そろそろ株を買っても良い価格になっていると思います。
ちなみに、私が以前から気になっているアドビ(ADBE)、MSCI(MSCI)、コストコ(COST)、アクセンチュア(ACN)などは、まだ買っても良いと思える株価にはなっていないので、まだまだ様子をみたいと思います。