最近はしばらく体調を崩していましたが、熱も下がってきたので低頻度ながらもブログを少しずつ再開しようと思います。
とは言え、このブログを休んでいた2週間ほどで市場に何か大きな変化があったかと言うと、特に何もないと思います。
アメリカ経済は相変わらずまだ景気後退まではしばらくあります。株の割高な状況でも、まだもう少しだけ買われるかもしれないという点も変わりません。
この記事のポイント
- 3月にアメリカの失業率はわずか0.1%だが低下した。
- アメリカの景気後退までにまだ時間がかかることを示している。
- 米国株は割高であることを考えると、今の投資先はビットコインになりそう。
アメリカの景気拡大は続いている
2024年に景気後退が起こる可能性はかなり低くなりつつあるのかもしれませんが、それでも市場で悪い変化があるとすれば、一番警戒すべきことは景気後退だと思っています。
景気が悪化している兆候があるかどうかの確認は、雇用で見るのが一番だと思うので、先週発表があったアメリカ雇用統計で失業率だけでも確認してみましょう。
- 予想:3.9%
- 結果:3.8%(前回:3.9%)
3月のアメリカの失業率は予想よりも低水準でした。最近はじわりじわりと失業率が上がっているようですが、このペースならまだアメリカの景気後退は近づいているという印象は薄いです。
実際どの程度まで失業率が上がれば景気後退といえるかですが、目安は今後数ヶ月4%超えの失業率が続くかどうかです。
次のグラフでは失業率の3ヶ月平均値(ピンク)をグラフにしました。
この3ヶ月平均値が灰色の線(サームルールに基づく景気後退突入ライン)を超えると景気後退になるはずですが、今の失業率上昇のペースが続くなら、まだしばらくアメリカの景気拡大は続きそうな気配があります。
投資先について
アメリカの景気拡大が続いていることは、投資をする上では悪いことではありません。株などのリスク資産はまだ上昇できる時期が続くことになるからです。
ただ、最近書いたように今の米国株は割高だと思っているので、このタイミングで米国株を投資するのは気が進みません。
悪くはないと思うのですが、今の米国株に上昇余地がどれほどあるのかは少し疑問です。
もしも、景気拡大がまだ半年以上続くなら(景気悪化によるリスクオフの動きが見られないなら)、これからまだ上昇の余力を残しているのはビットコインだろうと思います。
あと10日ほどでビットコインは半減期というイベントを控えており、このイベントを通過して数ヶ月もすれば今年も価格の上昇が起こるのだろうと思います。
例年、半減期後の価格上昇は翌年の後半まで続くはずなのですが、さすがに2025年後半までアメリカが景気後退をせずに持ちこたえられるとは思っていません。
なので、今度の半減期の価格上昇は、残念ながら途中で大きく腰折れしてしまうはずです。
よって、これからしばらくは失業率の悪化ペースが加速しないかを横目で見つつ、ビットコインの価格が上がるのを待つ投資が続きそうです。