米政府の膨らむ支出、株高トレンドが始まった1942年の水準が視野に。

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2020年のアメリカは既に新型コロナウイルス関連の経済対策で3兆ドル使うことが決まっています。

少し前の以下のニュースを見る限り、まだ議論中ではあるもののアメリカの野党はさらに追加で3兆ドルの経済対策を打ち出したいようです。

>>関連ニュース「米、中間層減税を検討 財務長官「雇用立て直し必要」(日経新聞,2020/5/20)」

もしも合計6兆ドルの景気対策となれば、アメリカのGDPの約30%分にも相当します。

ポイントはGDP30%という数字です。

GDP30%の政府支出は、世界第二次大戦中で最もアメリカ政府の支出がかさんだ時に匹敵します。そして世界第二次大戦時の巨額な政府支出は、民間企業に資金が流れてその後に大きな株高のブームを生み出しました。

おそらくですが、2020年末までにアメリカの経済対策はGDP30%(約6兆ドル)を超えると思います。今のアメリカは大きな景気の低迷による株価急落の恐れと同時に、1942年のような株価の急伸という2つの両極端なシナリオがありそうです。

金融の世界では変動が大きいことをリスクが大きいと言いますが、この意味でリスクが大きい世界にいる気がします。

この記事のポイント

  • 20年5月時点で経済対策で既に3兆ドル使うことが決まっているが、さらに3兆ドル追加する案がある。年6兆ドルの景気対策ともなればアメリカのGDPの30%に相当する。
  • 歴史を紐解くと、GDP約30%の巨額な政府支出で景気を支えた時代がアメリカにはあった。第二次大戦の1942年アメリカがそれで、この1942年以降株価は急激に上昇した。
  • 新型コロナウイルスの景気の低迷で株が急落するのか、1942年の再来で株高になるか両極端な未来が待っている。
  • 個人的には、景気の低迷を脱出するまで米政府は景気刺激策を続けると思っているので、株は何度か急落しても数年後には結果的に今よりも上昇すると考えている。

巨額な米政府の支出で株高に転じた1942年

実はこのブログでは、アメリカ政府の支出が巨額に膨らんだ1942年以降に株高が起こった話は何度かしています。

2019年8月の時点で書いていた以下の記事の要点を振り返って起きます。

上記記事の要点

  • 1941年にアメリカが第二次世界大戦に参戦して以降、アメリカ政府の巨額な支出が民間企業の収入になり、それまでの景気低迷期を脱出して株高の時代に突入した。
  • 2019年以降の景気低迷も、政府が戦争並みの支出をはじめてアメリカ経済を支え始めたら、株に資金を振り向ければリターンを得られると考えている。

この時代にアメリカ政府がどれだけ支出をしたのかを調べてみると、第二次大戦の1942年にアメリカ政府は当時のGDPの約30%にも相当する巨額な支出をしています。

第二次世界大戦中にGDP30%弱の政府支出が景気を支えた

そして、この1942年のアメリカ政府の支出をきっかけにして民間にお金が流れて、それまで続いていた景気の低迷から脱出、株価は上昇に転じることになります。

2020年の景気対策の規模もGDP30%が見えてきた

そして冒頭にお話したように、2020年のアメリカの景気対策の規模もGDP30%(6兆ドル)が視野に入ってきています。

2020年は新型コロナウイルスの影響を受けて極端に経済が冷え込む株価の急落する恐れと、巨額な政府支出で1942年の再来となる株高になるチャンスと両極端な展開がありそうです。

個人的には景気の低迷を脱出するまで米政府は景気刺激策を続けると思っているので、株は何度か急落しても数年後には結果的に今よりも上昇すると考えています。

ただし、1942年から1960年まで続いたような長期な株高のトレンドにならないと思います。1942年に比べると現在のアメリカは政府の債務が積み上がりすぎているので、トレンドの途中で行き過ぎたインフレを理由にこのトレンドは終わる恐れがあります。

どこかでインフレが進行し始めた段階で、インフレを抑えるために中央銀行FRBが金利を引き上げ、金利上昇がじわじわと株価に悪影響を及ぼして株価が下がる展開になるはずです。

なので株高のトレンドの終わりは10年と待たずに、感覚的には3-5年程度で見えてくるかなとぼんやり考えています。


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