万全ではないものの力強さが見えた米消費【2019年10月米小売売上高】

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アメリカはGDP全体のうち、個人消費が7割を占める消費大国です。なので、この国の調子がいいかどうかは、個人消費や小売が調子が良いかをまず見ると良いと言われています。

10月のアメリカの小売売上高の発表がされましたが、結果は良かったです。前月こそ予想外のマイナス成長をして、多くの投資家をヒヤッとさせてましたが、今月は無事前月比プラス成長に回復して、事前予想も超えてきました。

  • 予想:前月比0.2%成長
  • 結果:予想を上回る前月比0.3%成長(前回マイナス0.3%を上回る)

グラフを見ると、2019年始めの消費意欲はないものの、順調にキープしていると言えそうです。

アメリカの小売の牽引役は自動車は、その他は広く低迷

ただし、心配がないわけではなさそうです。実は、小売売上高は、毎月の変動が大きい「自動車やその部品」を抜いたコアと呼ばれる数字も発表されるのですが、そちらは予想を下回ってしまいました。

  • 予想:前月比プラス0.4%
  • 結果:予想を下回る前月比0.2%(前回マイナス0.1%を上回る)

つまり、10月は自動車関連の売上は良かったのですが、その他の項目では小売の予想は下回っているようです。

具体的に見てみると、発表された全13項目の中で、自動車関連の売上は順調だったものの、衣料品や家具など7項目は前月比マイナス成長でした。

なので、万全の状態ではないと言えます。11月最終週から米国はホリデーシーズンに突入しますが、1点の曇りがあるとすると広い分野で、小売が前月比マイナス成長の中で、もっとも重要な時期を迎えるということです。

とは言え、株が歴代最高値で多くの消費者は潤っているはずなので、それほど心配は要らないかも知れません。

みんなホリデーシーズンは、普段お堅いまじめな人も足取り軽やかに、みんなでパーティーでチキンやピザを食べて、楽しい時間を過ごすものです。私の会社の同僚のアメリカ人もそうでした。

順調な結果が続く、米国10月の経済指標

最後にここまでの10月のアメリカの経済指標の結果をまとめておきたいと思います。

一言で言うと順調です。前回より悪い指標を出しているものは現時点で「雇用統計」くらいしかありません。

ただし、これは歴史的に失業率が低いことを考えると、これ以上そんなに大きく雇用者数は増加しないからです。つまり、非農業部門の雇用者数の減少はそんなに問題ではない気がしています。

10月米経済指標 予想以上 予想未満
前回以上 ADP雇用統計
ISM非製造業
コア消費者物価指数
コア生産者物価指数
ISM製造業
ミシガン大学消費者信頼感
コア小売売上高
前回未満 雇用統計(非農業雇用者)

9月の経済指標がやたらと悪かったせいもありますが、前回よりも良い結果を出しているものが多いです。いい流れですね。

いい流れというよりも、好条件が揃いすぎている印象があります。株価も最高値で、2018年をピークに悪化していたあらゆる経済指標の悪化も止まりつつあって、米中の貿易協議も何かしらの合意が近い。ここまで条件が揃うのは、何か珍しいです。

とりあえず、今持っている株がまだまだ上昇してほしいなと願っています。


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