アメリカの個人消費はやはり4月でピークをつけた可能性があります。

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6月29日にはアメリカの個人消費に関するデータが公開されたので、少し短めになりますが、この記事で触れておきたいと思います。

気になったのは2つです。

1つ目は、アメリカの個人消費(前年比)の伸びは4月でピークつけたかもしれない点。今回のアメリカの景気サイクルで一番元気が良かった時期は既に過ぎたと思われます。

もう一つは、個人消費と同時に発表されたインフレ率(PCEデフレータ)が、2008年以来の大きなものになっている点です。このPCEデフレータは金融政策を決めるFRBが注目している数字として知られているので、FRBの目に今回のデータがどう映っているのか気になります。

この記事のポイント

  • アメリカの個人消費は4月をピークにやや下がり始めた。今回の景気拡大のピークは既に4月で過ぎた可能性はある。
  • 個人消費と同時に発表されたインフレ率(PCEデフレータ)は2008年以来の高水準を記録。インフレを気にして、FRBが金融政策の引き締めを早めないか少し心配。

ピークを過ぎたかもしれないアメリカの個人消費


アメリカのGDPはその大部分が、個人消費で決まります。

なのでアメリカの景気の好不調を知りたければ、毎月の個人消費の動向を見ればその概要を把握することが出来ます。

6月29日には5月分のアメリカの個人消費のデータが発表されました。

景気は順調に拡大していますが、少しだけ気になるのは4月でピークをつけてしまったように見える点です。

アメリカの個人消費の成長率(前年比)

もっとも、個人消費が前年比+24%(4月)、同+14%(5月)と二桁の伸びを見せていること自体がかなり異常な状態なのですが、おそらく今回の景気拡大の成長率のピークは4月で過ぎたのだろうと思います。

この4月の個人消費の拡大は、ワクチン広まって経済が回復してきたこともあるのですが、アメリカ政府が配った現金給付によるものが大きいです。

3月から4月にかけて政府から配られた現金は、4月をピークに効果が薄れはじめたようです。

また、既にアメリカでは景気回復をしたので、新たな現金給付はあまり望めないことから、今回の景気は恐らく2021年4月がピークになると思います。

やはり急拡大しているインフレ率


個人消費のデータと同時に発表されていたインフレ率(PCEデフレータ)も確認しておきたいと思います。

5月のインフレ率は、消費者物価・生産者物価ともにかなりの高水準になったことは記事で何度も書いていますが、今回発表されたPCEデフレータという数字は、中央銀行のFRBが注目している数字として有名です。

FRBはこの数字を2%前後に抑えることを目標にしていて、それを大きく超えると問題視されるのですが、最新のデータでは+3.9%とかなり大きな数字になりました。

PCEデフレータというインフレ率が大きい状態が続くと、中央銀行FRBは金融緩和を終わらせる時期を早めるかもしれない点には注意です。

金融緩和が予想よりも早めに終わる場合には、株価には悪影響が出る恐れがあります。

さいごに


この記事では、アメリカのGDPの大部分を占める個人消費の動きを見てみました。

まだ決めつけるのは早い気もしますが、一見するとアメリカの個人消費は4月に既にピークをつけたように見えます。

またかなりの好景気は続きますが、コロナ後のボーナスタイムはそろそろ終わりを迎えて、これからは通常の景気拡大のスピードに戻っていくような気がします。

どんどんと先を読んで動く投資家としては、既にピークを過ぎたとみて投資をする必要がありそうです。


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