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【2019年12月住宅着工件数】好調を維持する米の住宅投資

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2019年から住宅ローン金利が下がった影響を受けて、アメリカの住宅事情はかなり好調なようです。

2019年12月の住宅着工件数も発表になりましたが、相変わらず予想以上に大きく伸びて好調ぶりをキープしています。

また、よく調べてみるとサブプライムローン前に売れ残っていた住宅在庫も2019年までにかなり消化されたようで、それが最近の大きな着工数の伸びにつながっているようにも見えます。

この記事のポイント

  • 2019年12月の米国住宅着工件数は予想以上に大きく伸びた。相変わらず米住宅は好調の様子。
  • 好調の理由は、住宅ローン金利が低くなっていることに加え、金融危機前の余剰在庫が消化されたため。

堅調だった19年12月の米住宅販売

住宅着工件数は今月も堅調でした。事前のエコノミストの予想を上回っただけでなく、好調だった前月の結果も上回っています。

  • 住宅着工件数:予想138万件を大きく上回る、結果160.8万件(前回の137.5万件も上回る)
  • 建築許可数:予想146.0万件を下回る、結果141.6万件(前回の147.4万件は下回る)

建築許可をしてから住宅は着工するので、建築許可数は住宅着工数の先行する指標と見られています。今月の着工数に関しては前月も予想も下回ったものの、依然として高い水準にあります。

このブログで2019年後半から住宅着工数の記事を書いてからは、ずっと「米住宅は堅調」としか言っていない気がします。それもそのはずで2018年12月で底を打ってから、ずっと右肩上がりに上昇しています。

好調な理由はローン金利の低下と住宅余剰在庫の減少

アメリカの住宅市場が好調な理由はローン金利が下がったこと、さらに住宅の余剰在庫が消化されて価格が上昇が始まりつつあるからです。

アメリカでは、2019年初めまで5%弱近くあった米30年住宅ローン金利は、4%を切るまでに低下しています。

また、金融危機前の住宅バブル時に立てられた住宅の余剰在庫も解消されつつあり、アメリカで住宅が不足する時代に入りつつあります。


出典:PIMCO

在庫が減少していることに加えて、住宅ローンの金利も下がって需要も旺盛のため、(途中で景気後退などがなければ)今後数年で住宅価格が6%程度上昇すると資産運用会社のPIMCOでは試算しています。

ともあれ、2018年はかなり低迷していた住宅投資が息を吹き返しているのは、アメリカ経済にとっても良い知らせです。


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