6月のアメリカ消費者物価の発表を前に考えていること

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今週の13日(火)には6月分のアメリカの消費者物価(インフレ率)が発表されます。

個人的には、この結果にとても注目しています。

今までは航空需要などが完全に回復していないことを理由に石油株は保有を続けて良いはずだと言ってきましたが、次の13日の消費者物価の結果によっては、石油株を売るかどうかの判断にしようかとも考えています。

この記事のポイント

  • 13日はアメリカの消費者物価が発表される。消費者物価のピークが近いか(もしくは過ぎたか)どうかが気になっている。
  • 石油などの資源価格は消費者物価とかなり似た動きをするので、もしも物価がピークをつけているなら石油株を売っても良いかも知れない。

そろそろピークをつけるはずのアメリカの消費者物価


2021年のアメリカは、力強い景気回復とともに近年見られなかった高いインフレ率を経験しています。

上昇が続く2021年のアメリカの物価

しかし、市場は2021年の物価が一時的と思っているので、そろそろ急上昇する物価に歯止めがかかっても不思議ではない時期に差し掛かってきています。

実際に、13日に発表されるはずの6月のアメリカの消費者物価は4.9%(前年比)が予想されていて、前月の5.0%から減少すると見られています。

6月のアメリカ消費者物価

  • 前年比:予想4.9%(前回は5.0%)
  • 前月比:予想0.5%(前回は0.6%)

物価がピークをつける場合の投資への影響

もしも、アメリカの消費がピークをつける場合ですが、石油株や銅などの資源株を保有している人は少し注意が必要です。

物価と石油や銅などの資源の価格は近い動きをするので、消費者物価がピークをつけるときに石油株などの株の上昇する力もピークをつける可能性が高いからです。

実際に、原油価格とアメリカの消費者物価の関係をグラフで確認してみると、とても似通った動きをしています。

米消費者物価指数と原油価格


出典:FRED

そして、消費者物価のピークが近いかどうかを判断する一つのポイントになりそうなのが、前月からの消費者物価の伸びです。

上にも書いたように、6月の消費者物価の前月からの伸び率は+0.5%が予想されていますが、前月比+0.5%のペースが続くならまだ物価のピークは訪れていない可能性があります。

今後もしも+0.5%のペースが続くなら、消費者物価(前年比)がどのような変化をするかを下のグラフに書いてみましたが、前月比+0.5%のペースならばまだまだこれから物価は上昇します。

しかし、もしも前月比からの伸びが+0.3%程度にずっととどまるようなら、今回のインフレのピークは5月だったということになりそうです。

(上のグラフで毎月+0.3%で物価が上昇した場合を確認すると、5月で物価のピークをつけていることがわかります。)

13日に発表されるアメリカの消費者物価で、前月比から程度伸びているかを石油株を売却するかの一つの材料にするのも面白いと思います。

まとめ


この記事では、そろそろ消費者物価がピークをつけるかも知れないこと、その場合には石油株もそろそろ売るタイミングが近いかもしれないという内容を書いてきました。

気づいている人も多いと思いますが、実は2021年の石油株は他の業界に比べて良いリターンを上げていました。

2021年は良好なリターンを上げていた石油株

しかし、アメリカのインフレは一時的な要因で上がっている側面もあり、そろそろ一旦ピークをつけるだろうと言われています。

2021年のアメリカのインフレ率上昇の要因

  • 一時的なインフレの要因:半導体不足*による中古車・レンタカーの値上がり、航空チケットとホテル価格の上昇。
  • 長続きしそうなインフレの要因:アメリカの大きな財政赤字、予想よりも大きな上昇が続く平均時給、住宅価格の上昇

*注:半導体不足は7月以降に徐々に改善され、2022年に供給が安定すると見られています(ガートナー調べ)。

こうした考えを受けてか、石油業界株(VDE)はこの数ヶ月間横ばいの状態が続いてきました。

石油関連株を売るタイミングに来ているのかどうか、次の消費者物価指数の発表を見て、判断材料にしたいと思っています。


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