最近、貿易戦争だの景気後退だの後ろ向きの話ばかりで、どうにも気分が乗らないですね。
より安い株価を求めて、毎日ワクワクして不況を楽しみにする変な精神の持ち主も投資家界隈には一定数いるようですが、その精神状態まで来ると、いよいよ心身ともに生粋の投資家ですね。
テレビで「年金2000万足りない問題」で狼狽する多くの日本人から見たら、だいぶ「オカシナヒト」に見えていることだと思います。
え、私ですか?もちろん、毎日楽しみにしている側の人間です。(自分ではオカシナヒトの認識はあまりないのですが。)
しかし、どんなに楽しみに毎日投資生活を送っていても、週末くらいはどっかに羽を伸ばしたいものです。
さて、前振りが長くなりましたが、今日は企業の将来を見通すのが好きな羽を伸ばしたい投資家向けに、Uberの新ビジネスの話についてです。
2023年、Uber Air始動
タクシーの配車サービスなどを手がけるUberですが、空飛ぶタクシーサービス「Uber Air」を2023年にサービス開始を目指して動き出しています。
空飛ぶタクシーというと、車の形をした車体が垂直飛行する姿を思い浮かべるかも知れませんが、「少人数用の小型ヘリ」のほうが近いかも知れません。
Uber Elevateのコンセプト動画
この空飛ぶタクシーの利点は、圧倒的な早さです。サンフランシスコからシリコンバレー・サンノゼへは電車で2時間、車で1時間40分かかるところを、Uber Airでならば15分で移動可能です。新しい都市間交通サービスとして、注目が集まっています。
当面はパイロットがいる有人飛行で運行予定ですが、将来的に無人飛行での就航も計画しており、無人飛行が実現すれば車の所有よりも低コストになるとの試算もあります。
東京はサービス展開見込みなし
ただ、残念ながら現時点でUber Airが計画されているのは、ロサンゼルス、メルボルン、ダラスの3都市だけです。
実は2018年までは東京も候補に乗っていました。2018年8月ではUber Airのイベントを東京で開催し、小池百合子都知事も登壇するなど、東京でのサービス開始にも期待が膨らんていましたが、Uberから東京サービス開始の計画は発表されていません。
事情の詳しい人によると「墜落などのリスクを勘案すると、東京としてYesと言えなかったようだ」とのことで、東京都なのか日本なのかわかりませんが、行政がYesと言わなかったようです。
まあ、ドローンすらほとんど飛んでいないこの都市で、いきなり空飛ぶタクシーを飛ばすのは難しいでしょうね。
Uberは6月12日に新しいエアポートコンセプト写真も公開しています。東京でサービス飲されていれば、こうした近代的な建物とサービスが体験できたかと思うと惜しい限りです。