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Uberが見つけたサブスクリプションビジネスの進化系。

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仕事でもプライベートでもタクシーが定額制だったら、もっと利用するのにと思ったことないでしょうか。

企業としても毎月一定額の収入が見込める定額制プランなら収入が安定するので、魅力的ではあります。しかし、単純に定額制乗り放題を許してしまうとヘビーユーザから得られる収入が減ってしまうため、なかなか定額制に踏み切れない事情がありました。

この問題に対して、タクシー配車アプリのUberはうまい答えを見つけつつあるかもしれません。

Uberはタクシー配車ビジネス、食事の出前のUber Eats、乗り捨てられる電動シェア自転車とスクーターのJUMPの全てで使える月間パスポートのテストをしています。

パスポートの価格は月額24.99ドル。パスポートの中には、タクシー配車の割引や、UberEatsの無料配達分、JUMPの無料枠も含まれています。

Uberにとってもメリットがある月間パスポート

やり方がうまいなと感じます。ユーザにとってお得なのはもちろんのこと、Uberにとってもメリットがある仕組みをできています。

定額制で問題だったヘビーユーザの利用に対しては、売上の機会損失は一定額割合の範囲にコントロールできています。パスポートを持っているユーザに対しては、無制限に乗り放題になるのではなく、一定の割引が受けられるというサービスになっているからです。

また、Uberとしてはパスポートを買ってもらえば、今までタクシー配車だけを利用していたユーザに、Uber EatsやJUMPも使ってもらう良いきっかけになります。日本のタクシーの会社ようにタクシーだけやっていては、この相乗効果は生まれません。

そして何よりもサービス利用前から売上が立つので、経営が健全になります。

ライバルのLyftも追随する月間パスポート

2018年10月からUberはこうしたパスポートのサービスを展開し始めましたが、開始当時のパスポートはタクシー配車の割引とJUMPの無料枠だけでした。

Ride Pass – Uber

そして、ライバルのLyftもこれに追随して同様のサービスを開始しています。
All-Access Plan – Lyft

こうした動きが加速する中で、今回のUberは月間パスポートの中に、食事の宅配サービスのUber Eatsにもパスポートの取組みを拡大させています。これはUber Eatsの着実に利用頻度をあげる良い施策です。

2018年から世の中のトレンドとして定額制のビジネスが脚光を浴びましたが、商売の中にはヘビーユーザからの売上減少を懸念して定額制ビジネスに踏み出せない業界も多かったです。Uberの今回の取り組みは、複数の事業を持っているからこその価値を発揮した新しいアイディアと言えます。


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