27日はいくつかの経済指標が発表されました。おおよそ、問題なしで触れる必要もないかなと思っていたのですが、少しだけ気がかりものがあります。
2019年8月の個人支出の前月比の伸び+0.1%で、ほとんど見られなかったことです。
少し気がかりな個人支出の成長鈍化
アメリカの景気を支えているのはGDPの7割を占める個人消費の伸びなのですが、8月の個人支出はやや軟調だったようです。
19年8月の個人所得・支出の数字が発表され、所得の増加は予想通りだったものの、肝心な消費増加は0.3%予想を下回る0.1%とちょっとイマイチでした。
- 個人所得:予想0.4%に対して、結果0.4%
- 個人消費:予想0.3%に対して、結果0.1%
個人消費のグラフを見ると2019年3月に前月比1.1%増大きく伸びた後は、ややズルズルと成長速度が下がっている傾向があります。これは少し気がかりですね。
それでもここで踏みとどまればまだ問題ない気もします。こうした統計データは月ごとにバラツキもありますので、来月以降伸びるようなら8月の低迷もそれほど問題なしです。
GDP予測値は前四半期をやや下回る1.9%
ただし、4-6月期に引き続いて、7-9月期も個人消費は絶好調になると見られていた当初の楽観論は少し遠ざかったのは確かなようです。それを受けて、GDPも
2019年4-6月期のアメリカのGDP成長率は2.1%でしたが、これよりも少し下回るかもしれません。Google検索で「gdp now」と検索すると、FRBアトランタ連銀のサイトでGDPの予測値を見ることができるのですが、9月27日時点での予測値は1.9%となっています。
さきほども言いましたが、GDP成長率もこのあたりで踏みとどまりたいですね。四半期ごとに見ると2018年2Qの4.1%成長をピークに減少傾向です。わずか約1年で半減していますが、2%成長を下回っても減速が止まらないと少し厄介なことになりそうです。
GDP成長率 | 前年比 |
---|---|
2019年第2四半期 | 2.10% |
2019年第1四半期 | 3.20% |
2018年第4四半期 | 2.60% |
2018年第3四半期 | 3.50% |
2018年第2四半期 | 4.10% |
2018年第1四半期 | 2.20% |