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報復には報復を。トランプ大統領、中国の追加関税に対抗措置発表。

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アメリカの関税発動に対する中国の報復関税に対して、トランプ政権はさらに対抗措置にでるようです。アメリカ企業に対して今すぐ中国からの事業を撤退を要求するように呼びかけるとともに、関税率の引き上げを発表しました。

トランプ大統領のツイートはアメリカ時間の23日金曜午前と午後2回に分けて発表されましたが、市場取引時間中の午前のツイートを受けて、大きく値を下げています。

明らかに米中の対立が深まっていますね。どうしてこうも、分かりあえないものなのでしょうか。難しいことは全部忘れて、シンプルにお金儲け(経済)のことだけ考えれば、明らかに両国が自由貿易したほうが得なのに、単純には行かないものなんですね。

水と油みたいなものなのでしょうか。えっ、そうではなくて男と女みたいなものなんですか?私には両国の関係が難しくて、これからどうしたらお互いが歩み寄り、病める時も健やかなる時も愛し、敬い、慈しむ事を誓う仲になるのか想像ができません。

昨晩の株式市場の下落は2.6%ほどでしたが、私は資産の株以外の資産を徐々に引き上げていたため、下落幅を1.4%に抑えることが出来ていました。わずかですが、これは小さな成功体験になりそうです。

米中の協議が物別れに終わることも見越して、株の売却ペースを若干上げても良いかなと考えはじめました。

アメリカ企業へ中国から事業の撤退を命令

トランプ大統領はまず23日の朝のツイートでアメリカ企業に対して、例えば生産拠点をアメリカに移すなど、今すぐ中国に変わる国を見つけて中国から手を引くように呼びかけています。

“Our great American companies are hereby ordered to immediately start looking for an alternative to China, including bringing your companies HOME and making your products in the USA. (偉大なアメリカ企業には、中国の代替先を今すぐに探すように命じる。代替先として、企業にとってのホームある米国での生産を行っても良い。)”

こちら、まず気になったのは、どれだけの拘束力を持っているかです。まだ情報が限られていますが、order(命令する)という単語を使っているからには、アメリカ企業は中国の生産拠点を撤退しないければならないように見えます。となると影響は多大です。

中国への関税引き上げ

続いて23日午後に発表されたのは、関税の引き上げです。制裁関税の第1段から第4段まで全てに対して、5%分が上乗せされることになりました。

  • 9月1日発動予定だった10%は15%に変更
  • 今まで発動してきた25%の関税は10月1日から30%に変更

単位:ドル 米国 中国
第1弾 340億(25%から30%に変更) 340億(25%)
第2弾 160億(25%から30%に変更) 160億(25%)
第3弾 2000億(25%から30%に変更) 600億(10-25%)
第4弾(9/1と12/15) 3000億(10%から15%に変更) 750億(5-10%)

中国との関係悪化を暗に示す言葉

また考えすぎかも知れませんが、中国への報復を発表した直前のトランプ大統領のツイートを見ていると習近平国家主席をenemy(敵)と表現している箇所があります。

“My only question is, who is our bigger enemy, Jay Powell or Chairman Xi(私の唯一の疑問は、どっちがアメリカにとってより大きな敵なんだということです。FRBパウエル議長でしょうか、それとも習近平国家主席でしょうか)”

これは中国との関係悪化を暗に示しているのでしょうか。少なくとも、貿易協議はうまく言っているようには思えません。


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