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「関税は引き上げない」米中首脳会談後のトランプ大統領が明言。

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今後協議を続けることで合意

こんにちは。フリにフリを重ねて、関税引き上げ予想を壮大に外したYUTAです。

あれだけ要人の発言を注意深く読んで状況を整理したのに、当たらないものですね。G20後に10%の関税引き上げが最もありえる展開かと思っていたのですが、そうはなりませんでした。

注目を集めたG20でした。トランプ大統領と習近平主席の会談は無事に終わり、貿易戦争の加熱に歯止めがかかりそうです。今回の米中首脳会談のポイントを上げると以下のようになっています。

  • G20後の追加関税は米中ともに無し
  • 米国はファーウェイとの取引を解禁させる方向に動く。(※一部制限付きで全面解除ではない)
  • 中国も今後は米国の農産物を購入する
  • 今後も貿易協議を行う

最も注目を集めた関税については、トランプ大統領は関税を引き上げないことを明言しました。また、それだけでなく米国企業に対してフェーウェイとの取引を禁止していた措置を緩和する考えを示しています。

安全保障上問題がないファーウェイの製品については、米国企業は今後ファーウェイに部品を販売しても構わないとの発言をしていますが、最終的なファーウェイに関する問題の解決については、「今後どうなるのか見極めたい」と慎重な姿勢を崩しませんでした。

これは、米国の多くの半導体企業が音を上げて、ロビー活動まで行っていたことを考えると、米国企業にとってもプラスに働く決断だったと思います。

次の注目は7月のFOMC

貿易戦争の加熱は、これで一旦避けられる形になりました。米中貿易戦争は世界経済に大きな影を落としかねない出来事だったので、これは世界経済にとっては大変大きなプラスです。

しかし、懸念点がないわけではありません。貿易戦争を注意深く見守り、適切な対応をとると発言していたFRBにとってみれば、貿易戦争が和らぐことで、金利を下げる差し迫った理由も大きくトーンダウンするからです。

こうなると2019年に7月、9月、12月の3回の利下げを見込んで上昇していた米国株の株価が、下落する局面が出てくる恐れがあります。

市場の金利予想の調べ方はこちらの記事参照:【中級者向け】米国金利動向の市場予測の調べ方

さて、以前の記事にも書いたようにFRBが利下げしたら、株の売却を始めようと今も変わらずに考えていますが、FRBがこのまま利下げしない状態が長引くようだと、私の投資計画にも狂いが生じます。その場合は、今後の投資計画を再度考え直さないといけないかも知れません。

参考記事:【今後の投資方針】FRB利下げ時に売却をします。

不謹慎ですが、貿易協議が難航して関税を引き上げてくれたほうが、景気後退色が色濃くなってよっぽど展開が読みやすかったのですが、なかなか難しいですね。


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