本日のこちらの記事、検証中の内容ばかりで、何一つとして結論がでていないものなのですが、備忘録としてメモをしておきたいことがあります。
他の何のことでもあリません。ビットコインについてです。
予め断っておきますが、私は今までビットコインを購入したこともなければ、そもそも口座すら持っていません。株式投資だけは経験値としては少し蓄えていますが、こと仮想通貨やデジタル通貨については、街で石を上げたら当たる素人レベルの人間です。
また、このブログの読者は真面目で堅実そうな人が多いようなので、ビットコインという単語を出しただけで、「胡散臭い」とか「数年前に芸人が大損した」とか「孫正義も大損したらしい」という声が聞こえそうですが、ページを閉じる前にビットコインについて気にある動きをいくつか取り上げますので、少しだけお付き合いいただけると嬉しいです。
リスクオフ時のビットコインの動き
この記事を書くきっかけになったのは、この直近の米中貿易協議を巡る市場の混乱です。5月6日、トランプ大統領が中国に対して追加関税を課すことを明かしたツイートを受けて、中国株式は-5.58%と大幅安になるなど、一気に世界中の投資熱は冷え込みました。
このような状況では、投資家は一般的にリスクの多い株などの資産を売り、安全な金や債権などの資産を買う傾向があります。実際に5月6日では、わずかながらニューヨーク金先物相場で金の価格は0.2%上昇、米国債も買われて価格が上昇しました。
このようなリスクを回避する(リスクオフ)の動きがあった時、仮想通貨はどのような動きをしているのか、気になったので見てみました。
一見すると、リスクオフの動きに全く影響を受けていないようにも見えます。上のグラフはビットコインを円で評価したものなので、ドルでの評価も念の為に見てみます。
やはり、5月6日前半に若干の下落が見られるものの、こちらも対して影響を受けていないように見えます。てっきり、ビットコインはリスク資産で5月6日のリスクオフの流れを受けて、価格が下落するものだと思っていたので、意外でした。
加速するFintech・ブロックチェーンの利用
しかし、これだけで株価下落に備えてビットコインを買おうというのは早計過ぎます。ただしより大きな視点に立った時に、将来的に仮想通貨や仮想通貨を支えるブロックチェーンの技術は、今以上に活発に使われることがほぼ間違いなさそうです。
2019年になって、スタートアップなどの小規模な会社だけでなく、名だたる大企業がブロックチェーンや仮想通貨・デジタル通貨を使ったサービスを展開し始めており、おそらくこの流れは今後も続くものと思われます。
IBM、国際決済のためのブロックチェーンネットワーク運用開始。(NEWS CARAVAN)
マイクロソフトとJPモルガン、ブロックチェーンで戦略的提携を発表。(NEWS CARAVAN)
こうしたトレンドが今後継続する一方、私達の身の回りで「今、自分が仮想通貨やブロックチェーンを使っている」と意識することはまずないです。長年投資をしている人は、ここでピンと来るかもしれませんが、これから大々的に世の中で実用化する動きがある一方で、まだ世の中に普及していない今が投資のタイミングとして良いと考えられないでしょうか。
しかも、ビットコインは2018年のバブル崩壊のおかげで、一時1ビットコイン200万円を超える価格から現在は65万円まで価格が落ちており、今なお「ビットコインは胡散臭い」というイメージすら残っています。多くの大衆が見向きもしない今がタイミングとしては良いといえます。
次の不況は先進国の通貨の相次ぐ価値低下か
さて、最後に次の不況についても言及しておきます。
現在先進国の多くの中央銀行が、リーマンショック時の景気対策として、歴史的な高水準で大量の国債を購入しています。そして、このまま次の不況が2019年から2020年に起きれば、この大量の国債を処分することなく、再度大量の国債を購入することが起こりそうです。
すると、各先進国の通貨は今よりは信用を失って下落し、相対的に物価が高くなる悪いインフレが発生する可能性が高いです。かつての戦後の日本のような紙幣が紙になるようなハイパーインフレが起こるとはいいませんが、現在望ましいとされている物価2%を超えつつ、景気が悪化する現象は起きると思っています。
こうした時、歴史的には債権や金を保有するのが投資のセオリーでしょうが、上に書いたように仮想通貨・デジタル通貨が今以上に市民権を得て、実用化されるならば、実需もある仮想通貨のほうが価値があがることは考えられないでしょうか。
さて、ここまで話しましたが、冒頭でお伝えしたようにあくまでも仮想通貨素人の私が一つの可能性として考えていることです。記事にしようと思ったきっかけは、5月6日のビットコインの価格のチャートを見たときですが、この投資プランを考えたのは2019年の1月のことです。
その時、周囲の人には「ビットコインを買おうと思う」と発言して、「何を言っているんだ」と一蹴されていました。また、十分に反論できるほど自分の考えが整理できていませんでしたが、今は時間をかけて考えだけは整理ができつつある気がします。
当時、ビットコインの価格は40万でした。今は既に当時の価格から50%ほど値を上げているのは少し残念ですが、将来の価格からはまだ割安に感じている今日この頃です。
「あの時買っておけばよかった」となるのか、それとも「あのときは、それが正しいと思った」となるのか、どちらになるかは神のみぞ知るですね。