米中、牽制の応酬
米国株に投資している身としても、最近の米中貿易戦争のニュースは注意深く見ています。さすがにGDPで世界1位2位の大国だけあって、注目度は大きく、毎日米中の要人の発言内容が飛び交っています。
6月9日のG20財務相・中央銀行総裁会議での会談こそ、友好的な発言が出たものの、それ以降はメディアを通じて両国の挑発合戦が続いており、今のところ事態が収束していっている様子はありません。
ブログに載せきれなかったニュース内容が数多くあるのですが、これからを1つ1つ記事にしていると書くほうも読む方も大変かと思ったので、流れを整理しがてら、各出来事を時系列順に以下の箇条書きにまとめてみました。
- 6月9日:G20財務相・中央銀行総裁会議で、米財務長官と中人民銀行総裁が会談。建設的な議論だったと米財務長官。(米財務長官ムニューシンのツイッター)
- 6月10日:中国政府、欧米IT企業幹部を呼び出し警告(ロイター)
- 6月10日:中国外務省、G20首脳会議での習近平主席とトランプ大統領の会談の可能性について発言することは何ないと発言(ロイター)
- 6月10日:トランプ大統領、G20首脳会議で習近平主席が会談に出席しないなら、即、関税引き上げると、習近平を引きずり出す発言。(CNBC)
- 6月11日:中国外務省、米国が貿易摩擦を激化させたいのであれば、中国政府は断固たる決意で対応すると表明(ロイター)
この両国、面と向かって直接話し合いをする時には友好的で前向きな議論ができたと言いますが、一度離れてメディアを通じて発言するとなると、相手を名指しで批判します。
その様子はニッコリと微笑んで交渉の席に付きながらも、足ではお互いに激しく蹴り合っているようにも見えます。
米中合意できずに7月利下げの展開か
G20首脳会議は6月28-29日に大阪で開催予定ですが、約2週間前の6月10日時点で中国側が開催日が確定していないという辺り、月末の貿易協議の合意はたぶんないですね。
6月29日に合意できずに米国が関税を発動し、7月31日米金融政策決定会合FOMCで利下げが行われる展開だと思います。現時点で市場が7月利下げの予想をしていることは、こちらの記事でも書いたとおりです。
そうなったら私は前々から予定通り、利下げ決定後に株の売却を進めたいと思います。