少し前のことになるのですが、デルタ航空の株を売却したので、その事について書いておきます。
デルタ航空の株がピークをつけたと考えたわけではありません。デルタ航空の業績回復はまだこれから始まる段階なので、まだ上昇余力はあると思います。
ただ、今後に期待できそうなリターンや安定性を考えた場合に、最近投資対象として注目していたタバコ銘柄のほうが今は投資の旨味があるように見えたので、デルタ航空の売却を決めました。
この記事のポイント
- 3月上旬にデルタ航空の株を売却した。11月に買い始めた時期から、4ヶ月で約60%上昇していた。
- デルタ航空は赤字が続いているが、コロナ後の業績回復の期待が先行して株価が上がっていた。まだ上昇余力が大きいタバコ銘柄に資金を振り向けるために航空株を売却した。
- デルタ航空は業績回復の期待だけで株価が回復していたので、株価の下落に弱かった。金利が急上昇している最近では、コロナ前後で変わらない業績を残しているタバコ銘柄のほうが値動きが安定していた。
3月上旬にデルタ航空を売却
3月に入ってからすぐデルタ航空の株を売却しています。11月上旬に買い始めてから約4ヶ月で60%上昇したので、かなり割の良い投資になりました。
デルタ航空に投資をしたときから、これほど効率の良い投資を期待していたわけではありませんでした。
購入開始時の11月上旬はまだアメリカでもワクチン接種は始まっていなく、ファイザーなどの製薬会社がワクチンの最終試験の結果を公表する前だったので、航空会社の株を買っても2-3年低迷が続く可能性もあると思いながら買っていました。
購入後に相次いでワクチン候補が承認されたのは、嬉しい誤算でした。
未だにデルタ航空の業績は赤字で回復していませんが、投資家の業績回復期待が膨らんでデルタ航空の株価は上昇を続けたので、少し早いかも知れませんが利益を確定させています。
そして売却して得た資金で、最近気になっていたタバコ銘柄のアルトリア(MO)とブリティッシュ・アメリカン・タバコ(BTI)を追加購入しています。
デルタ航空を売った理由1:タバコ銘柄のほうが相対的に割安
デルタ航空の株価はピークが近いから売却したわけではありません。
デルタ航空のピークが近いかどうかはよく分かりませんが、タバコ銘柄のほうが株価の上昇余力が大きいように見えたので、銘柄をスイッチさせています。
デルタ航空もまだ上昇余力はあると思いますが、株価はコロナ前にかなり迫るまで回復しているので、さらに大きな上昇を期待するのは難しい気がしています。
一方で、タバコ銘柄の割高度を見てると、数字が高いほど割高と言える予想PERを見てみると、近年になく割安に見えます。
デルタ航空を売った理由2:タバコ銘柄のほうが安定性が高い
デルタ航空を売った理由は、米国株がこれから少し不安定な時期を迎える前に安定性を確保しておきたかったからです。
このブログでは何回か触れていますが、私は5-6月頃から米国株が下落しやすい時期が来ると思っています。
2021年の米国株、5月から6月頃の一時的な下落を少し警戒しています。
また本格的な株価下落は2022年後半だとしても、それまで右肩上がりに株価が上昇するのではなく、何度か雲行きが怪しくなって一時的な下落も経験すると思っています。直近で警戒しているのは5-6月頃です。この記事では、なぜ5-6月に下落が起きやすいと考えているのかを書いていきます。
デルタ航空は業績回復期待で株価が上がっていますが、業績はまだ赤字続きです。
こういう株は投資家の期待が先行して株価が上がっている分、株価が下がるときには粘れずに下落しています。
一方で、アルトリアやブリティッシュ・アメリカン・タバコはコロナでも業績はほとんど変わらずに大きな利益を毎年生み出し続けているのに、割安で放置されています。
このような銘柄は他の銘柄が下げている時でも、下落幅を抑えることができたりします。
【続編】再び市場の動きから金利上昇に強い銘柄を探していく。
3月3日の市場では金利が上昇して株価が下がりました。金利の上昇による悪影響を受けやすい銘柄、受けにくい銘柄をこの日の市場の動きから見て行きます。
2021年2月からアメリカの長期金利上昇の悪影響を受けて、株価が下がる日が度々見られました。
この動きはこれから半年くらいは続くテーマだと思うので、今は安定性を優先して考えて、既にいくらか利益が出たデルタ航空を売って、代わりにタバコ銘柄を保有しています。