11月が終わったので、1ヶ月間の振り返りをしたいと思います。
タイトルにも書きましたが、「アメリカの利上げ(政策金利の引き上げ)が終わった」という空気感が市場を支配した1ヶ月になりました。
利上げは投資家にとってこの2年間の頭痛の種だったので、ようやく大きな悩みから開放されてあらゆる資産で価格の上昇が見られています。
この2年間の下落で痛い目を見てきた私の資産も、今月は上昇して久々に一息つけました。
この記事のポイント
- FRBの利上げは終わったとの見方が強まった。
- 利上げが終わった根拠はインフレの低下。FRBが予想していた2023年12月末のインフレ率をすでに下回って推移している。
- 市場には早期の利下げを予想する声がある。市場は早ければ3月にも利下げがあると見ているが、まだ油断は禁物。
利上げの終了
この1ヶ月でアメリカの利上げが終わったという見方が、かなり強まりました。
根拠となっているのは、アメリカのインフレ率です。今のアメリカはインフレを抑えるために政策金利を引き上げていたのですが、FRBが予想していたペースよりも早くインフレが鈍化しています。
具体的に数字を見てみましょう。
下の図は、政策金利を決めるFOMCという会議に出ているメンバーが9月の時点で立てた見通しです。
これを見ると、「PCEデフレータというインフレ率は2023年12月末に3.3%、PCEコアデフレータは3.5%になっているだろう」とFOMCメンバーが予想していることがわかります。そして、そのためには政策金利をあと1回引き上げておかないといけないと9月時点で考えているようです。
しかし、実際には1回も利上げをせずに、既にFRBの予想していたインフレ率を下回っています。
- PCEデフレータ(10月):3.0%
- PCEコアデフレータ(10月):3.5%
FRBが予定していた利上げをしなくても、予想を超えるペースでインフレが鈍化しているなら利上げは必要ないはずです。
こうして市場はアメリカの利上げ停止を織り込んで、この1ヶ月は株も国債も大幅に価格が上昇しました。
早期の利下げ期待について
アメリカの利上げは終わったと思います。さらに早期に利下げも決まれば、米国債を買っている私としてはとても良い展開です。
このブログを書いてる時点での市場の予想では、2024年3月にも利下げがあるとの予想が約50%あります。早ければ、3月にも利下げがあると言わんばかりです。
しかし、この市場予想は近年は何度も予想を繰り下げてきたので、まだ油断は禁物です。
加えて、FRBの利下げはたいていの場合で2%くらいにまでインフレ率が落ちてから実施されている傾向があります。
今回もインフレ再燃を懸念してFRBは遅すぎるくらい遅くに利下げをする可能性があるので、まだ個人的には2024年3月の利下げは当てにしていません。
資産
最後に、2023年11月末時点のポートフォリオを公開します。
資産額は$411,084(約6070万円)になっています。2022年になってからのリターンはドルベースで+15.1%です。前月からは380万ほど増えています。
この資産額には米国株の含み益20%分、暗号資産には含み益の55%は税金で取られるものとして除いてます。
税引前の資産額は$556,115(約8200万円)、年初来+51.6%になっています。
株資産推移
2014年からの資産の推移はこちらです。2018年9月以降は追加で入金していません。
資産構成
4年前に買ったビットコインを放置していたら、資産に占める暗号資産の割合がおかしなほど高くなってしまいました。
数年以内にビットコインが大きく上昇することがあれば、さすがに比率を調整しようかと思います。
保有銘柄
このページの最後に、保有銘柄の一覧表を掲載します。
銘柄 | シンボル | 評価額(ドル) |
---|---|---|
ビットコイン | BTC | 269977 |
超長期米国債 | TLT | 77018 |
現金 | – | 55731 |
イーサリアム | ETH | 8357 |