月が変わったので、1ヶ月の振り返りをしてきたいと思います。
今月は資産額は少し増えました。前月比+290万円で、資産は5678万円(年初来+16.6%)になっています。
ただ、2月は少し予想外の展開が続きました。この月に発表された米国の経済指標は予想以上に強いものが多く、根強いインフレを心配する声が上がりました。
その結果、インフレを抑えるためには政策金利をまだまだ上げざるを得ないと考える投資家が増えています。政策金利が上がれば株も債券も価格を下がるので、これはやっかいな展開です。
これから1ヶ月は「米国の経済は(一時的な好調ではなく)本当に強いのか」を見定める必要がありそうです。
この記事のポイント
- 2月に発表された経済指標はことごとく米国の経済が予想以上に強いことを示していた。
- このままではインフレの懸念が再燃するので、利上げ予想が強まった。これにより多くの資産価格が下落した。
- ただし、経済指標は一時的に強かっただけという場合も考えられる。3月も強い経済指標が続くかどうかは要注目
利上げ予想が一段と強まった2月
2月上旬は、米国の1月の経済指標が数多く発表されましたが、どの数字を見ても米国経済が予想以上に強いことを示す数字が並びました。
まず、投資家たちが驚いたのは雇用です。2月3日に発表された1月分の雇用者は予想よりも大幅に増加し、これだけ雇用が強いならインフレは収まらないのではないかという懸念が湧き上がりました。
結果、インフレを抑えるために政策金利は大きく引き上げられる予想が相次ぎました。
次のグラフはこの1ヶ月で市場の政策金利予想がどれくらい引き上げられたかを示していますが、かなりの変化です。
政策金利が上がれば、株でも債券でもあらゆる資産価格が下がりやすくなるので、2月3日以降は幅広い資産も価格を落とすことになりました。
ただ、私はまだ「米国の経済が強い」という見方に完全に賛成の立場ではありません。
12月に低迷していた経済の反動が1月に起こって、一時的に雇用や消費が強まったデータが2月に発表されただけかも知れません。もしくは、季節調整が悪さをして1月の数字が実態以上によく見えてしまっているのかも知れません。
今後は米国経済の2月分のデータが続々と発表されることになりますが、引き続き予想以上に強い展開になるのかどうかを注目して見ていきたいと思います。
投資の方針に大きな変更はなし
政策金利の予想は引き上げられてしまい、2023年の利上げ予想も多数派ではなくなってしまいましたが、それでも私の投資は基本的には変わりません。
2023年のどこかで(今後数ヶ月くらいで)米国の利上げは停止するはずで、それなら利上げ停止で恩恵を受けられる米国債に投資するスタンスです。
利上げ停止で米国株も上がるはずですが、後に高い確率で景気後退が控えていることを考えると、「今は米国債を保有して、景気後退の株価下落が始まったら株にシフトしていく」というスタンスにしたいと思います。
ポートフォリオ
最後に、2023年2月末時点のポートフォリオを公開して、この記事を締めくくります。
資産額は$416,446(約5680万円)になっています。2022年になってからのリターンはドルベースで+16%です。
この資産額には米国株の含み益20%分、暗号資産には含み益の55%は税金で取られるものとして除いてます。
税引前の資産額は$466,981(約6400万円)、年初来+27.3%になっています。
株資産推移
2014年の株資産の推移はこちらです。2018年9月以降は追加で入金していません。
資産構成
保有銘柄
銘柄 | シンボル | 評価額(ドル) |
---|---|---|
ビットコイン | BTC | 203114 |
超長期米国債 | TLT | 159580 |
現金 | – | 47321 |
イーサリアム | ETH | 6431 |