8月が終わったので、この1ヶ月の振り返りをしていきたいと思います。
アメリカの経済は雇用と消費はまだ好調、しかし不穏な空気はあるというのが今の私の認識です。
これから景気がエンジンを吹かして良くなるというイメージはまだ持てず、株の購入のタイミングはまだ先という考えに変わりはありません。
この記事のポイント
- 現時点のアメリカ経済はかなり好調。消費は強く、失業率も最低値の水準。
- しかし、新型コロナ流行期に蓄えた余分な貯蓄はまもなく使い切る模様。今後の消費のペースは鈍化する見込み。
- 3月の銀行不安は収まっているようにも見えるが、まだ安心するには早い。
強いアメリカ経済
8月末時点でアメリカ経済を見渡すとかなり強いなという印象を受けます。
昨日発表された、7月のアメリカの個人消費を見ても前月比で年率7%の勢いで伸びています。
もうこれだけで2023年7-9月期のリセッション入りはなくなったと言えそうです。
GDPNowという予想値を見ても、7-9月期はアメリカ経済は+5.6%成長と順風満帆に見える成長を遂げるようです。
2023年のアメリカのリセッション入りを予想していた私もこの展開は予想していませんでした。アメリカの強い景気に脱帽です。
不穏な点
しかし、アメリカ経済が順風満帆に見えるといっても、本当に万事がうまく回っているわけではないと思っています。
次にやや不穏に見える点をあげておきたいと思います。
- (1)新型コロナの流行期でためた余分な貯蓄はまもなく使い切る。
- (2)政策金利引き上げの効果はこれから企業や個人に訪れる。
- (3)アメリカの銀行不安の問題は完全に解消されたわけではない。
まず(1)ですが、コロナ流行期に蓄えた余分な貯蓄はまもなく使い切るを見られています。
次に(2)についてすが、去年からFRBが引き上げはじめた政策金利の悪影響はまだ訪れていないと思っています(以下記事参照)。10-12月や2024年に入ってから悪影響が訪れた場合には、どの程度景気が沈むのかは注意深く見る必要があります。
最後に(3)ですが、すでに投資家は誰も話題にしなくなりましたが、アメリカの銀行不安の問題はくすぶり続けていると私は思っています。
FRBによる利上げは銀行不安があった3月以降も続きましたし、それに3月に銀行の現金不足を解消するために新設された制度の利用額は今もなお増加を続けています。
過去を遡ると、金融業界の混乱はゆっくりとしたペースでしか進みません。たとえば、2008年に3月にベアー・スターンズが破綻したあとは市場は落ち着きましたが、半年後の9月にリーマン・ブラザーズが破綻しました。
2008年のようなペースで進むかどうかはわからないので、この2024年9月に何か問題が表面化するかどうかはわかりませんが、地銀株がまだ沈んだままの状態を見ていると問題はまだ去っていないことはたしかです。
いつとはわかりませんが、アメリカの中小の銀行はもう一波乱あると思っています。
資産状況
最後に、2023年8月末時点のポートフォリオを公開します。
資産額は$381,431(約5500万円)になっています。2022年になってからのリターンはドルベースで+6.0%です。
この資産額には米国株の含み益20%分、暗号資産には含み益の55%は税金で取られるものとして除いてます。
税引前の資産額は$451,692(約6500万円)、年初来+23.2%になっています。
株資産推移
2014年からの資産の推移はこちらです。2018年9月以降は追加で入金していません。
資産構成
保有銘柄
このページの最後に、保有銘柄の一覧表を掲載します。
銘柄 | シンボル | 評価額(ドル) |
---|---|---|
ビットコイン | BTC | 214945 |
超長期米国債 | TLT | 112472 |
現金 | – | 47321 |
イーサリアム | ETH | 6600 |