5月はアメリカの経済にも、私の資産にも少し動きがありました。
昨日の記事で伝えたように、アメリカでインフレへの警戒が強まった1ヶ月になりました。
また私は2020年からビットコインの価格が急上昇してからも一度も売っていなかったので、資産の約6割をビットコインが占める状態になっていましたが、この状態で5月にビットコインが大きく値下がりして含み益を減らしました。
ただ、インフレの懸念もビットコインも重要なのは5月に何が起こったかではなく、今後どのような変化が起こるかだと思っています。
インフレの上昇は一時的なものなのか否か、ビットコインの下落も一時的なものか否かで、今後の展開はかなり変わってきます。
この記事のポイント
- インフレへの懸念が強まったが、中央銀行のFRBはインフレは一時的と見て金融緩和を続けているので、まだ米国株は高い状態が続きそう。
- ただし、このインフレが一時的でないとFRBが判断して早期に金融緩和を終わらせる展開がやってくるなら、その時には株価は崩れる恐れがある。
- ビットコインは最高値から半値になる下落に見舞われたが、この下落率はまだ過去の上昇中の調整でも見られたもの。ただし、2021年の上昇トレンドの終わりになるようなら、さらなる下落が1年程度続く。
インフレの懸念が強まった1ヶ月
5月に明らかになったアメリカの経済データは、多くが予想以上に伸び悩んでいました。
景気が悪化しているわけではなく、需要は強いのに原材料や人材が限られていたために、生産量や提供できるサービスが限られて成長が加速できなかったようです。
昨日の記事でも書きましたが、需要が強いのに生産や提供できるサービスが限られている場合には、物価が上昇することになるので、今後しばらくはインフレが心配になります。
ただし、株価への影響は今のところ限定的で、本格的に警戒しなければ行けないのは、今の米国株高を支えている金融緩和を終わらせてでもインフレを退治しなければならなくなった場合だと思います。
インフレが高止まりするか否か
インフレが高止まりするか否かは、今後の米国株を大きく左右することになると思います。
(こちらのほうが確率が高いですが)FRBが言うようにインフレは一時的で、完全雇用を目指すために2022年も金融緩和が続くようなら米国株はしばらくは好調が続きそうです。
一方で、もしもFRBの予想以上にインフレが進んで無視できなくなった場合には、インフレに対処するために想定よりも早く金融緩和を終わらせて、金利を上げる必要が出てくるかもしれません。その場合には、金融緩和に支えられていた株は下落することになります。
今後の数ヶ月から半年くらいはインフレ率の上昇が収まっていくかどうか、インフレの原因になっている供給の問題(原材料や人材などの問題)が解決に向かっているかを見る必要がありそうです。
ビットコインは大きく下落も重要なのはこれから先
5月はビットコインの価格が大きく下落しました。あとで、私の資産についても触れますが、この1ヶ月で約1000万円ほど含み益が減っています。
上昇トレンドが終わったかどうか
2020年からビットコインは価格の上昇が始まりましたが、この価格の上昇が終わったかどうかで、今後の値動きが大きく変わります。
もしも上昇トレンドが終わったのなら、過去のビットコインはトレンド反転後に最高値から80-90%下落しているので、今後約1年かけて大きな下落が続きそうです。
一方で、上昇トレンドが続いているなら、反対に年内にも大きな上昇が待っているはずです。
私は過去2回の上昇期間(2012〜2013年、2016〜2017年)と比較すると、今回のトレンドはまだ上昇率が低く上昇期間も短いので、上昇トレンドは続いていると思っています。
以下の記事も書きましたが、約50%の下落は過去の上昇期間中でも一時的に見られていたので、今回の下落で2021年のビットコインの価格が上昇が終わったと結論づけていません。なので、まだ売らずにビットコインの保有を続けています。
ビットコイン大きな下落でも、投資スタンスは特に変更なし。
今週はビットコインに比較的大き下落が見られました。私がビットコインに投資していることを知っている何人から「今回の下落で売るべきかどうか」と聞かれたので、この記事でも今の考えを書いておきたいと思います。私の考えは特に変わっていません。今回の下落もまだ上昇中にたまに見られる調整の範囲に留まっているので、私はいっさい売らずに保有を続けています。
資産状況
2021年5月31日時点のポートフォリオを公開します。
資産額は$524,550ドル(5740万円)になっています。2021年になってからのリターンは+1450万円(+26%)です。
4月末が6700万円だったので、1ヶ月で1000万円減ったことになります。
この資産額には米国株の含み益20%分、ビットコインには含み益の55%は税金で取られるものとして除いてます。
税引前の資産額は7220万円で、2021年のリターンは+1720万円(+27%)です。
2014年からの株資産推移
2014年の株資産の推移はこちらです。2018年9月以降は追加で入金していません。
上の図では直近のリターンが分かりにくいので、2020年以降のリターン(年初来リターン)の推移を拡大すると次のようになります。
上のグラフでは含み益にかかる税金をリターンから除外しているので、リターンはやや低めに算出されています。
資産構成
保有銘柄
このページの最後に、保有銘柄の一覧表を掲載します。
ただし、これだけではどういう目的でそれぞれの銘柄を保有しているかが見えにくいのです。各銘柄の投資の意図を知りたい方は、こちらの記事で解説しました。ご興味あればのぞいてみてください。
2021年5月時点の保有銘柄のねらい
現時点で保有している米国株の個別銘柄の狙いと、ビットコインなどの米国株以外の資産を買っている狙いについて、このページでまとめて紹介します。
銘柄 | シンボル | 評価額($) |
---|---|---|
ビットコイン | BTC | 283796 |
アルトリアグループ | MO | 37828 |
ノボノルディスク | NVO | 36072 |
エクソンモービル | XOM | 20076 |
コモディティETF | GSG | 15624 |
ブリティッシュ・アメリカン・タバコ | BTI | 13398 |
現金 | – | 12584 |
フェイスブック | FB | 12467 |
フリーポート・マクモラン | FCX | 9653 |
JDドットコム | JD | 9377 |
アリババ | BABA | 8772 |
FUTU | FUTU | 8332 |
バンガードエナジーETF | VDE | 7048 |
シェブロン | CVX | 6978 |
ロッキードマーティン | LMT | 6497 |
ジョンソン&ジョンソン | JNJ | 5371 |
ボーイング | BA | 5187 |
マクドナルド | MCD | 4307 |
ウォルト・ディズニー | DIS | 3821 |
ノースロップグラマン | NOC | 3252 |
P&G | PG | 3108 |
ウォルマート | WMT | 2750 |
3M | MMM | 2640 |
コカ・コーラ | KO | 2611 |
アメリカンエキスプレス | AXP | 1457 |
ビザ | V | 1101 |
ウェルズファーゴ | WFC | 443 |