2021年7月が終わったので、今月も振り返りの記事を書いていきたいと思います。
個人の資産はビットコインの下落を受けて4月からの3ヶ月で合計1200万円ほど減少していましたが、7月は久々に+300万円増えて一息ついた感じです。
少し前まで1ヶ月で数百万増えていたら喜んでいた気がするのですが、資産が大きくなって金銭感覚が変わってきているのか、その前の下落幅が大きかったからなのか、300万円資産が増えてもあまり実感がありません。(ついでにいうと、1200万円の下落もそこまで痛みを感じていませんでした。)
これは良い事かもしれません。
資産額が増減しても動揺しないでいられる金額が大きくなれば、急落時に慌てて売ることも、急上昇しているときに欲をかいてもっと大きな上昇を望むことも少なくなるはずです。
話が脱線しましたが、この記事ではこの1ヶ月の経済の動きと、資産の状況をまとめておきたいと思います。
この記事のポイント
- アメリカの景気のピークを感じることが多くなった。好調な決算を発表する企業は多いが、成長率の鈍化は始まっている企業も多い。
- 一方で、インフレは景気よりも後にピークがくるものだが、7月に発表されたデータを見る限りまだピークをつけていないように見える。
- インフレがピークをつける前に石油化株を売却し、大きな下落が見られている中国株を買い増した。
1ヶ月間の経済の振り返り
7月は「アメリカの景気はピークを超えたかもしれない」と感じることはかなり多くなりました。
4-6月の決算発表を見えていると、大手ハイテク企業をはじめ成長率がピークをつけ始めた企業が多く見られるようになってきました。
アップルやアマゾンなどパンデミックでも売上を落とさなかった企業は、既に成長率の鈍化が大きくなっています。
パンデミックで売上を落としたフェイスブックのような企業は、4-6月業績はかなりの好調が続いていますが、今後の2021年後半は成長率が落ちるという見通しを示しています。
また、毎月発表されているアメリカ企業の景気をみても、製造業は2021年3月をピークに景気拡大のスピードは鈍化しているようです。
やはり米製造業の景気はピークをつけたように見えます。【ISM製造業】
新しい月に変わって、米製造業の景気の強さを測る重要なデータがISMから発表されましたが、こちらを見てもやはり6月の景気は強かったです。ただ、ISMのデータを見る限りはアメリカの景気は3月にピークをつけたように見えます。そして、インフレが進みやすい状況はまだ続いている点は注意が必要です。
製造業ほど鮮明ではないですが、サービス業の景気もすでにピークをつけたようにも見えます。
アメリカのサービス業で見られた景気のピークをすぎた兆候。
2021年6月のアメリカの企業の景気を見ていると、製造業でもサービス業でも景気がピークを超えた兆候が見られています。
インフレのピークはまだ来ていない
景気のピークは既につけたようですが、一方でインフレのピークはまだ来ていません。
7月はむしろ前月よりも勢いが加速して、消費者の物価上昇が進みました。
しかし、景気のピークがつけたならいずれインフレもピークをつけるだろうと考えたので、7月のタイミングで私は保有していた石油株の売却をしました。
今週、エクソンモービルなどの石油株を売却しました
今週、石油株を手放しました。売却したのはエクソンモービル(XOM)、シェブロン(CVX)、エネルギー株ETF(VDE)です。アメリカの石油株は消費者物価と似たような動きをする傾向がありますが、2021年のアメリカの消費者物価はそろそろ一時的にピークをつけるのではないかと思ったので、このタイミングで売却をしています。
(景気が悪化しながらインフレが加速する場合もありますが、その場合に保有すべきは石油株ではなくゴールドだと思っています。)
石油株の資金で中国株を買い増し
石油株を売却して得た投資資金をどうしようかと考えていたのですが、中国株が勢いよく下落していたので、中国株の買い増しをしました。
購入したのは、「ウィズダムツリー中国株ニューエコノミーファンド(CXSE)」と呼ばれる銘柄で、中国の国営企業を除いた幅広い銘柄に投資できるETFです。
7月は中国政府が企業に規制を強化していて、投資家の間で中国株なら何でも手放すような幅広い売りが見られていたので購入しています。
私がCXSEを買ったのは最高値から30%以上も下落した時で、まだ下落が続くかも知れませんが、すでに十分割安で買えたと思っています。
最近さらに下げている中国株について
最近、今チャンスが広がっているように見えるのは中国株です。先月も中国株を買い増していたのですが、7月になってさらに下落して安くなっているように見えるので、追加で買い増しをしようかとも考えています。
保有資産
2021年7月31日時点のポートフォリオを公開します。
資産額は$546,903ドル(6000万円)になっています。2021年になってからのリターンは+1700万円(+31%)です。
この資産額には米国株の含み益20%分、ビットコインには含み益の55%は税金で取られるものとして除いてます。
税引前の資産額は7800万円で、2021年のリターンは+2300万円(+37%)です。
2014年からの株資産推移
2014年の株資産の推移はこちらです。2018年9月以降は追加で入金していません。
上の図では直近のリターンが分かりにくいので、2020年以降のリターン(年初来リターン)の推移を拡大すると次のようになります。
上のグラフでは含み益にかかる税金をリターンから除外しているので、リターンはやや低めに算出されています。
資産構成
現時点の資産構成ですが、米国株はわずか15%にまで減っています。
リスク資産(ビットコインや株)の割合は減らしていないのですが、できるだけ割高な株を保有しないようにと銘柄を選んでいるうちに、米国株の割合が減ったようです。
保有銘柄
このページの最後に、保有銘柄の一覧表を掲載します。
銘柄 | シンボル | 評価額(ドル) |
---|---|---|
ビットコイン | BTC | 304824 |
現金 | – | 44986 |
ノボノルディスク | NVO | 41684 |
アルトリアグループ | MO | 37091 |
中国株ニューエコノミーファンド | CXSE | 19581 |
フェイスブック | FB | 13327 |
ブリティッシュ・アメリカン・タバコ | BTI | 13057 |
アリババ | BABA | 12883 |
JDドットコム | JD | 9063 |
FUTU | FUTU | 6148 |
バイドゥ | BIDU | 5904 |
ジョンソン&ジョンソン | JNJ | 5451 |
ピンデュオデュオ | PDD | 5497 |
ボーイング | BA | 4756 |
マクドナルド | MCD | 4448 |
ウォルト・ディズニー | DIS | 3772 |
P&G | PG | 3255 |
ウォルマート | WMT | 2759 |
コカ・コーラ | KO | 2680 |
3M | MMM | 2583 |
アメリカンエキスプレス | AXP | 1540 |
ビザ | V | 1177 |
ウェルズファーゴ | WFC | 437 |