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記録的な上昇を見せた11月の米国株【20年11月振り返り】

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11月の米国株は、本当によく上昇しました。

この月のダウ平均は+11.8%で、1987年1月以来の記録的な上昇率だったようです。このほとんどの上昇は、大統領選挙とワクチンをめぐる良いニュースが流れた11月上旬に見られました。

ワクチンは早ければ12月にも承認される見通しで、新型コロナウイルスとの戦いも新しい局面に入ってきた様子があります。

ただし、コロナとの戦いは厳しさを増していて、ワクチン接種が一般の人に行き渡るまでの今後数ヶ月から半年は、感染拡大を抑えるために経済活動を一部縮小させなければならない状況にも陥っています。

まとめると、数ヶ月から半年は景気の下方リスクがあり、それさえ耐えれば、世界の経済は景気回復が勢いづくと思われます。

この記事のポイント

  • 11月の米国株は記録的な上昇を見せた。ダウ平均は+11.8%上昇し、1987年1月以来の記録的な上昇率となった。
  • 大統領選挙後に新型コロナウイルスのワクチンの最終試験で良い結果が出たニュースを受けて、先行きの不透明感が薄れ、コロナ後の景気回復も見越した株高が続いた。
  • しかし11月の後半にもなると、アメリカではコロナの感染が急拡大して、今後数ヶ月で景気が悪化するリスクも高まった。
  • ワクチンが一般の人に普及するまでの2021年前半までは、景気はかなり不安定になりそう。しかし、2021年後半からは景気回復が望める。

2020年11月の米国株は記録的な上昇


冒頭で11月のダウ平均は米国株は記録的な上昇を見せたと書きましたが、実はダウ以外もあらゆる資産は力強く上昇しています。

2020年11月 月間上昇率
ビットコイン +51%
航空株(JETS) +30%
エネルギー株(VDE) +28%
金融株(VFH) +17%
ダウ平均 +12%
S&P500 +11%
ナスダック +11%
10年米国債 +0%
ゴールド -5%

今月は航空・石油・金融などコロナで低迷していた株が大きく上昇しました。これらの銘柄は11月上旬のコロナのワクチンの最終試験で高い効果が見られたとのニュースに反応して、投資家がコロナ収束を見据えて楽観的になり始めたことが影響しています。

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ただ11月も中旬以降になると、アメリカでの新型コロナウイルスの感染拡大が続いて、投資家の楽観はややトーンダウンしました。

一部の予想では2021年1-3月にアメリカの経済成長率は再びマイナスになるとの予想まで出ているので、今後数ヶ月は景気も株価も下振れするリスクがあるのは確かです。

しかし、有効なワクチンはできつつあるので、ワクチンが広まる2021年後半にはコロナの収束の兆しが見えるはずです。今後下落があるとしても、コロナ収束の景気回復を見越して、株を買い増ししていきたいと考えています。

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今後の展望


さて、そろそろ2020年も終わりが近づいてきたので、そろそろ来年2021年がどのような年になるのか、どんな投資をすれば良さそうかも考え始めています。

2021年のテーマはコロナからの景気回復です。既に上でも話ししましたが、基本的には2021年前半まではコロナの感染拡大に苦しみ、後半にワクチンが普及するにつれて景気回復が勢いづくのだろうと思っています。

2021年に予想される動き

  • 2021年のはじめの数ヶ月、アメリカは新型コロナウイルスの流行に苦しむ。
  • 2021年前半、ウイルスが流行しても恐らく2020年3月のような株価の急落は起こらないが、年初からの数ヶ月で株価がズルズル低迷する展開はありえる。
  • 2021年半ば、ワクチンのおかげでコロナに収束の兆しが出てくる。株価はそれよりも少し前から上昇。
  • 2021年後半、回復し始めた個人消費に支えられ株価上昇、インフレ率が2%超えを目指して上昇する。

基本的な投資の姿勢としては、2021年前半は感染拡大が続く厳しい冬の時期を耐えつつチャンスがあるなら株を買い増し、2021年後半に期待されるコロナ収束からの景気回復と株高の波に乗りたいと思っています。

また、景気の過熱やインフレの過熱が見られるようなら、2021年後半は利益が十分のっている株から利益を確定させて、少しずつ現金比率を高めていくかも知れません。

特に、2020年好調だったハイテク銘柄が2021年も上昇するようなら、いよいよ2000年のITバブルの再来を警戒しなければ行けないかも知れません。

2020年11月時点で米国株全体はバブルではないと思っていますが、来年も株高が進むようなら警戒したほうが良いかもと思っています。

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資産状況

振り返りの記事の最後に、2020年11月30日時点のポートフォリオを公開します。

資産額は$364,022ドル(3,798万円)になっています。前月からは+410万円増加しています。

※この資産額には米国株の含み益20%分、ビットコインには含み益の55%は税金で取られるものとして除いてます。(ビットコインの税金は実際には55%も取られるほど含み益は出していませんが、面倒なのでいつも55%で計算しています)

今月の上昇要因

今月は石油・航空・金融の株価が大きく上昇しました。

これらの銘柄はコロナの収束が株価上昇の鍵になると思っていたので、上昇には2-3年の時間がかかってもおかしくないと思っていたですが、有望なワクチンの登場で株価上昇のタイミングが早まったようです。

今月はこれらの銘柄が好調だったため、ゴールドなどの一部の資産の不調を補って、市場平均超えのリターンに大きく貢献してくれました。

2014年からの株資産推移

2014年の株資産の推移はこちらです。2018年9月以降は追加で入金していません。

上の図では今年のリターンが分かりにくいので、2020年になってからのリターン(年初来リターン)をまとめると以下のようになります。

上のグラフでは含み益にかかる税金をリターンから除外しているので、リターンはやや低めに算出されています。税金を考慮しなければ、年初来で+58.0%上昇しています。

資産構成

保有銘柄

このページの最後に、保有銘柄の一覧表を掲載します。

ただし、これだけではどういう目的でそれぞれの銘柄を保有しているかが見えにくいのです。各銘柄の投資の意図を知りたい方は、こちらの記事で解説しました。ご興味あればのぞいてみてください。

銘柄 シンボル 評価額($)
ビットコイン BTC 150720
ノボノルディスク NVO 34371
iShareゴールドETF IAU 22883
サウスウエスト航空 LUV 10519
米ドル USD 10394
デルタ航空 DAL 9258
アルファベット GOOGL 8772
マリオット MAR 8373
ハイアットホテルズ H 7845
エクソンモービル XOM 7817
マクドナルド MCD 6958
フェイスブック FB 6924
ジョンソン&ジョンソン JNJ 6800
バンガード金融ETF VFH 6516
アマゾン AMZN 6336
ロッキードマーティン LMT 6205
シェブロン CVX 6103
JPモルガンチェース JPM 5894
IBM IBM 5558
アリババ BABA 4740
ネットフリックス NFLX 4416
P&G PG 3472
シーゲン SGEN 3406
ウォルト・ディズニー DIS 3404
ウォルマート WMT 3056
アレクシオン ALXN 3053
ノースロップグラマン NOC 2720
コカ・コーラ KO 2580
3M MMM 2418
アメリカンエキスプレス AXP 1186
ビザ V 1052
ウェルスファーゴ WFC 274

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