この記事を書いている段階では、まだ12月31日の1日分だけ今年の取引が残されているのですが、この1年を総括したいと思います。
この記事のポイント
- 終わってみたら、米国株は力強く上昇した年になった。ただし、まったく簡単な相場ではなかった。2020年3月の急落は投資家を震え上がらせるには十分だった。
- 2020年のアメリカはコロナの流行で景気が大きく悪化したが、景気刺激策も大規模だったため株価はいち早く回復できた。
- 個人的には株価の底の時期を読むことができたおかげで、今年のリターンはかなり良いのものになった。年初来で+53%、年間で1350万円増やすことができた。
終わってみたら、米国株は力強く上昇した年に
2020年も終わってみたら米国株(S&P500)は好調な一年でした。年初から+17%と力強く上昇しています。
ただし、2020年の相場はまったく簡単ではなかったと思います。
既に多くの投資家は当時の恐怖感が薄れているかも知れませんが、2020年3月の下落はかなりきついものでした。
歴代のダウの下落率を見てみると、歴史の教科書に出てくるようなブラックマンデーや世界恐慌と肩を並べるほど下落していました。
ダウ平均の1日の下落率
順位 | 日付 | ダウ下落率 | 備考 |
---|---|---|---|
1位 | 1987/10/19 | −22.61% | ブラックマンデー |
2位 | 2020/03/16 | −12.93% | コロナショック |
3位 | 1929/10/28 | −12.82% | 世界恐慌 |
4位 | 1929/10/29 | −11.73% | 世界恐慌 |
5位 | 2020/03/12 | −9.99% | コロナショック |
私はこの株価下落の前にたまたま別のシナリオを想定して米国株をあまり持っていないかったので、あまり大きな影響を受けずに助かりましたが、もしも100%米国株で運用していた場合でもうまく対処できたかは自信がありません。
ごくわずかに2月末の時点で、危険を察知した投資家もいたようですが、何を見てどのように考えて株を売却したのかは気になります。
少し時間が経ってしまいましたが、2020年2月の時点で株を売る根拠になるような材料があったのかは、引き続き点検したいと思います。
株価が上昇した理由
2020年4月以降に株価が上昇した理由は詳しく書きましたが、平たく言うと「コロナで大規模な景気の悪化が心配になったので、それを上回る規模の景気対策をとって株価が回復したから」だと思っています。
※以下の記事では、もう少し詳細に2020年に株が急回復した理由を説明しています。
投資家目線で見る、新型コロナウイルスが変えた世界。
2020年の投資家は、新型コロナウイルスに影響を受けざるを得ませんでした。このパンデミックを理由に大きな不況に陥ったことで、企業の業績も、金利も、株価もさまざまなものが変わってしまったからです。この記事では、新型コロナウイルスの影響を受けて、この1年間に何が変わってしまい、そしてどうして株高になったのかをまとめます。
この見方が正しいなら、失業率が下がって、物価も目標の2%超えで安定した後は、株高を作り出してきたFRBの景気対策(金融緩和)もいずれ収束に向かうはずです。
2021年はFRBは金融緩和を続けると言っているのでまだ心配ないですが、金融緩和が手薄になった場合に何が起こるのかは、今後大きなテーマになると思います。
このブログでは前から話をしてきましたが、私は2021年頃から再び今やっている投資を回収しはじめる年になると思います。
今は株やビットコインなどリスクの高い資産を持っていますが、それを現金やインフレ率を見ながらゴールドに変えていく作業が2021年頃から始まりそうです。
2021年の投資について、今ぼんやりと考えていること。
この記事では2021年はどのような年になるのかのベースシナリオと、投資をどのように進めたら良さそうか、今ぼんやりと頭の中で書いているものを書き出していきます。
資産状況
振り返りの記事の最後に、2020年12月30日時点のポートフォリオを公開します。
資産額は$416,340ドル(4395万円)になっています。2020年12月の増加分は+500万円、2020年の1年間では+1350万円(+53%)資産が増えました。
※この資産額には米国株の含み益20%分、ビットコインには含み益の55%は税金で取られるものとして除いてます。
2020年の前半は次の景気後退に備えて米国株を事前に売却していたので、コロナの株安の影響をあまり受けませんでした。また、投資を再開したタイミングも大きく間違っていなかったので、資産を順調に増やせました。(ただ、株購入再開時に大胆に買いに行けなかったのは反省点です。)
2014年からの株資産推移
2014年の株資産の推移はこちらです。2018年9月以降は追加で入金していません。
上の図では今年のリターンが分かりにくいので、2020年になってからのリターン(年初来リターン)をまとめると以下のようになります。
上のグラフでは含み益にかかる税金をリターンから除外しているので、リターンはやや低めに算出されています。税金を考慮しなければ、資産額は5500万円で年初来で+97.6%上昇しています。
資産構成
保有銘柄
このページの最後に、保有銘柄の一覧表を掲載します。
銘柄 | シンボル | 評価額($) |
---|---|---|
ビットコイン | BTC | 196054 |
ノボノルディスク | NVO | 35942 |
ゴールドETF | IAU | 13538 |
米ドル | USD | 10394 |
ジェンマブ | GMAB | 10394 |
バーテックス | VRTX | 10005 |
アリババ | BABA | 9774 |
デルタ航空 | DAL | 9329 |
アルファベット | GOOGL | 8681 |
エクソンモービル | XOM | 8528 |
ハイアットホテルズ | H | 8027 |
フェイスブック | FB | 6797 |
バンガード金融ETF | VFH | 6839 |
アマゾン | AMZN | 6572 |
JPモルガンチェース | JPM | 6268 |
バイオデリバリー | BDSI | 6405 |
ロッキードマーティン | LMT | 6021 |
シェブロン | CVX | 5973 |
ブリティッシュ・アメリカン・タバコ | BTI | 5997 |
トリアン・インシュアランス | TIG | 5909 |
ジョンソン&ジョンソン | JNJ | 5306 |
ネットフリックス | NFLX | 4721 |
マクドナルド | MCD | 4231 |
ウォルト・ディズニー | DIS | 4167 |
シーゲン | SGEN | 3674 |
P&G | PG | 3444 |
ウォルマート | WMT | 2884 |
ノースロップグラマン | NOC | 2723 |
コカ・コーラ | KO | 2722 |
3M | MMM | 2438 |
アメリカンエキスプレス | AXP | 1194 |
ビザ | V | 1092 |
ウェルスファーゴ | WFC | 298 |