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米スターバックス、2020年前半に仮想通貨決済アプリの試験実施へ。

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スタバ仮想通貨決済アプリの試験を2020年実施へ

2020年にもスターバックスのコーヒーを仮想通貨で買えるようになるかもしれません。ビットコインの先物取引を提供するバックトは、スターバックスとともに2020年前半に仮想通貨の決済アプリの試験を開始すると発表しました。

Unlocking the value of digital assets(バックトのマイク・ブランディナ最高製品責任者ブログ)

バックトの最高製品責任者マイク・ブランディナ氏のブログによれば既に、開発は進んでいるようで「決済のためのプラットフォームは完成に近づいている」とし、さらに「最初のパートナーのスターバックスとの試験を来年(2020年)上期に予定している」と言います。

スターバックスが協力するバックトとは

さてここまで読んで、「なんか怪しい話だ」と既にページを閉じてしまった人も多いかも知れません。

「そもそも仮想通貨って怪しいし、バックトっていう会社も、どうせ怪しい会社なんじゃないですか」という声が聞こえそうです。

いえいえ、とんでもございません。説明が遅れましたが、私が知る限り、もっとも信頼できる企業が集まって作った会社がバックトだと思っています。

バックトはニューヨーク証券取引所を所有しているインターコンチネンタル・エクスチェンジ(ICE)が作った会社ですが、それに協力しているのは2018年までモバイル決済アプリで全米No1の利用者数を誇っていたコーヒー最大手スターバックス、誰もが知るIT企業の最大手マイクロソフト、そして長年世界トップレベルを維持してきた戦略コンサルティングファームのボストン・コンサルティング・グループです。

そうそうたるメンツですね。この4社以上に実力があって、世の中に信頼されている企業を探せという方が、なかなか難しいです。こうした企業が、真剣にデジタル通貨を使って、効率的な社会を目指そうと作ったのがバックトです。

ちなみに、外資のコンサル会社がなんで仮想通貨会社に関わるのかと不思議な人もいるかもしれませんが、様々なコンサルティングファームは「現金は非効率で、デジタル通貨を使うことで世界の経済が活性化する」と報告しています。

今回のバックトとは関連はありませんが、コンサル会社のマッキンゼーの試算ではデジタル通貨を使うことによって、発展途上国は3.7兆ドル(400兆円)を創出し、さらに9500万人の雇用を生み出すという試算をしています。

つまり、コンサルは世界のトップ企業が次に取り組むべき課題の1つにデジタル通貨の採用を掲げていて、ボストン・コンサルティング・グループはバックトへの協力にも回っているという構図です。

仮想通貨の誤解を晴らす時代へ

もちろん、怪しい仮想通貨の企業もあるようなので警戒するに越したことはないのですが、もうそろそろ世の中も「仮想通貨=危なくて怪しい」という先入観だけでも卒業しても良いのではと思っています。

かつては、「インターネットショッピング=怪しい」とか「インターネットにクレジットカード番号を入力するなんてできない」という声が多数あった時代がありました。それでも今では当たり前のように、アマゾンでもメルカリでも買い物をしています。

インターネットショッピングでも長い時間かかりましたが、ちゃんと「怪しくない」と認められるようになったのは「みんなアマゾン使っているから、自分も使おうと思った」という動きがあったように思います。

その点、スターバックスは過去に誰もモバイルアプリで決済をしなかった時代に、いち早くスターバックスアプリを使って全米のスターバックスでコーヒーを買える機会を提供した実績があります。「みんなスタバでモバイル決済しているから、自分もやる」という流れを作りました。

次は、スターバックスが仮想通貨を使ってコーヒーを買える機会を提供すれば、人々が抱く仮想通貨に対するイメージも、また少し変わってくるかなと思っています。


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