完成すれば全世界で接続可能。2020年は人工衛星ネット通信網の幕開けで、デジタル広告に追い風。

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人工衛星を使った高速インターネット通信網が実用化へ

日本ではあまり取り上げられていませんが、海外では着々と宇宙開発が進んでいます。

宇宙から地球を眺めたり、月に行ったり、宇宙開発には夢があります。ただし、「宇宙開発=宇宙旅行用のロケットの開発」とだけ思っていると、企業が取り組んでいる宇宙開発競争を見過ごしてしまう恐れがあります。

私が宇宙開発で一番注目しているテーマは宇宙旅行ではなく、大量の人工衛星を使ってネットワークを地球上にぐるっと張り巡らせて、世界中に高速インターネット環境を提供する通信網の実現です。

この分野はアマゾンも注目しており、2019年にはジェフ・ベゾスCEOも人工衛星インターネットを構築すると発表しています。

3000個の人工衛星で世界中にインターネットを。Amazonが進める宇宙開発。

この取組みは既に実現に向けて各社動き出していて順調に進んでいて、完成すれば世界中でインターネット人口が数十億人単位で増える可能性もあります。後ほど触れますが、この動きはGoogleやFacebookなどのインターネット企業にとって、大きなチャンスです

2020年スペースXが人工衛星インターネット・サービス提供開始

電気自動車テスラで有名なイーロン・マスクは、宇宙開発会社のSpaceX(スペースX)でもCEOをしているのですが、スペースXは既に人工衛星の打ち上げを開始していて、2020年にも人工衛星を使ったインターネットサービスを一般消費者向けに提供すると宣言しています。まずはアメリカとカナダだけでの提供になると見られ、全世界に展開するにはまだ多くの時間がかかりますが、大きな進歩に向けて着実に前進しています。

SpaceXは衛星ブロードバンドサービスStarlinkの供用を2020年内に開始(TechCrunch Japan)

地球の周りを人工衛星で張り巡らせてネット環境を提供するスペースXのStarlink

そして、既にインターネット接続のテストも実施していて、イーロン・マスクCEOは人工衛星インターネット(Starlink)を使って接続しながら、Twitterへの投稿にも成功しています。

デジタル広告ビジネスに追い風が拭く

この人工衛星を使ったインターネット通信網のインパクトは、全世界にネット環境を提供できることです。2018年の世界のインターネット人口は38億人と言われていて、世界の人口半分ほどしかインターネットを使えていませんでした。

2018年世界のインターネット利用率はわずか51%

しかし、人工衛星インターネットを使えば、今までネット接続に必要なインフラを整えることが難しかった山だろうが島国だろうが、発展途上国だろうがネット環境を提供でき、最大で40億人ほどインターネット人口が急増する可能性を秘めています。

この恩恵を受けるのは、インターネット企業です。特に、デジタル広告を主体にしているGoogleやFacebookといった企業は、非常に強い追い風が吹いています。お金を多く持たない発展途上国の市民からはお金をもらわず、企業から広告費を集めるビジネスは先進国でも、発展途上国でも同じにように機能するからです。

世界的に検索シェアを持つGoogle

2019年時点で世界のインターネット検索シェアの9割を占めているGoogleにとっては、衛星インターネット網の実用化でインターネット人口が増えることは願ってもないチャンスだと言えます。

世界の検索エンジンシェア Google bing Yahoo! Baidu
19年6月 93% 3% 2% 1%

出典:statcounter Search Engine Market Worldwide

世界的にトップシェアを誇るFacebookのアプリ

Facebookについても、以下の記事で触れたように発展途上国用にアプリの開発を進めて世界的にシェアを伸ばす取り組みをしており、インターネット人口が増えるほどに、収益を上げる仕組みは整えています。

GoogleとFacebookが軽量アプリを作る理由。デジタル広告の伸びしろ。

以下は、世界のソーシャルアプリのユーザ数ですが、Facebook社が持っているアプリ(Facebook、WahtsApp,FBメッセンジャー、インスタグラム)が上位を独占しています。

実はGoogleもFacebookもネット人口を増やす取り組みをしていた

実は、GoogleもFacebookも飛行船や気球を使って世界中のインターネット人口を増やそうとしてきました。広告ビジネスにとって、インターネット人口の増加こそが価値の源泉だからです。飛行船や気球を使った取り組みは時間をかけても、なかなか利用拡大に結びつきませんでしたが、人工衛星インターネットの登場によって、願ってもないインターネット人口急増のチャンスが舞い込んでいます。

Googleの気球インターネットの取り組みはこちら:Googleが目指す、世界中の人々がインターネットを使える世界。

米国株で長期投資をしている身としては、次の10年でインターネット人口が倍になる可能性があり、その追い風を受けるチャンスがGoogleとFacebookに広がっていると見ています。


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