ライバルはマイクロソフトTeams。Slack初決算は予想上回るも株価下落。

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Slack上場後初めての決算報告

9月5日にSlackが上場してから、はじめて決算報告を発表しました。

売上と一株利益は事前予想を超えて、悪い結果ではありませんでしたが、ライバルのマイクロソフトTeamsとの競争を打ち勝てるかの懸念を十分に払拭できると十分に確信できる内容ではなかったことから、株価は売られました。

  • 売上: 1.45億ドルで、アナリストの事前予想の1.41億ドルを上回る。
  • 一株利益: マイナス14セント。アナリストの事前予想のマイナス18セントを上回る。

アナリストの事前予想を超えましたが、弱気なガイダンスと、ライバルとなるマイクロソフトのチャットツールTeamsとの競争への心配を拭えなかったことで株価が下落したと多くのメディアで報道されています。

ただ、個人的にはガイダンスはおおよそアナリストの予想通りで、そこまで弱くなかったように思えます。

  • 第3四半期売上高ガイダンス:1億5400万~1億5600万ドル(アナリストは予想1億5300万ドル)
  • 第3四半期1株利益ガイダンス:マイナス8~マイナス9セント(アナリスト予想はマイナス7セント)

強いて言うなら、2020年度通期の1株利益が、やや悲観的だったくらいで、他は概ねアナリスト予想に沿った内容でした。

  • 2020年度通期売上高ガイダンス:6億300万~6億1000万ドル(アナリストは予想6億100万ドル)
  • 2020年度1株利益ガイダンス:マイナス40~マイナス42セント(アナリスト予想マイナス40セント)

マイクロソフトのTeamsとの競争

気になるのはライバル製品のマイクロソフトのTeamsの存在です。

このTeamsは、クラウド版のOfficeであるOffice365を契約するとついてくる製品です。Office365はワード・エクセル・パワーポイントがついてくる製品なので世界的にユーザが多いのですが、ここにSlackに似たビジネスチャット製品のTeamを入れることで、ユーザを獲得しています。

マイクロソフトは2019年7月の時点で、デイリーアクティブユーザが1300万人に達したと発表しており、19年1月の時点でSlackのデイリーアクティブユーザ数が1000万人だったことを考えると、Teamsのほうが使われていると投資家は考えています。

「Microsoft Teams」のデイリーアクティブユーザー数が1300万人を突破(zdnet)

私も去年、クライアントが使っているSlackで有料版を使いたいと会社に経費の申請を出しましたが、会社は既にOffice365を契約しているという理由で、Slackの利用許可は出ませんでした。

同じ用にOffice365を契約してるから、Slackの経費を許可しない企業はいると思います。ライバルのTeamsはSlackにとっては厄介です。

何となく、Slackはそのうち買収されそうな気がします

ここからは完全に勝手な推測なのですが、いずれSlackは買収をされるか合併をするんだろうなと思っています。

データ可視化ツールで定評があったTeableauが、セールスフォース・ドットコムに買収されたように、1つのサービスを特化して提供している1品ものの企業は、複合的なサービスを展開する資金力がある企業に買収されやすい気がします。

根拠ですか?全然ないです。ただのそう思うだけです。しかし、それでは何の面白みのないブログになるので、ちょっと頭をひねって考察を加えてみます。

次の2つの質問を考えた時に、いずれも答えはNoになるため、Slackはいずれ買収か合併される気がしています。

  • 1つのサービスで巨大企業になれるか:No
  • ベースとなるビジネスに拡張性があるか:たぶんNo

1つのサービスで巨大企業になれるか

Slackは面白いサービスで私も好きなのですが、Netflixなどのように、それ1つで世の中の巨大IT企業に方を並べるほどの巨大収益を挙げられるサービスでありません。

そうなると、売上成長が頭打ちになり、いずれビジネスをチャットツール以外のサービスを展開する必要が出てきます。

ベースとなるビジネスに拡張性があるか

しかし、Slackにはビジネスチャットツールをベースとしながら拡張できるビジネスが限られているように思えます。

例えば、Uberは地図上で離れている需要者と供給者をつなげるタクシー配車の派生系として、レストランとお腹をすかせた人をつなぐ出前(Uber Eats)の領域にビジネスを拡張したり、空飛ぶタクシーへの拡張を試みるなど、ベースとなるビジネスに発展の余地が大きいです。

(苦戦してはいるものの)Uberにはタクシー配車ビジネスの成長が頭打ちになってても、応用分野に進出する道を選択できますが、Slackは同じ用にビジネスチャットサービスに拡張して新しいビジネスができるかと言われると、ちょっとなかなか思いつきません。

Slackを社内ツールではなく、社外の人とも繋がれるツールにすると、facebookやlineなどのメッセージングツールなど激しい強豪が待ち受けていますし、収益化を目指して転職や人材などに焦点を当て始めるとLinkdInとも被ってしまいます。

このようなSlackの状況はデータ可視化ツールのTableauにも当てはまっていて、Tableauは結局セールスフォース・ドットコムに買収されることとなりました。

まとめると、以下の2つの質問にNoの回答がそろうので、Slackは成長が止まるターニングポイントで、買収か合併される気がします。

  • Google検索や、Nexflixのように1つのサービスで巨大企業になれるサービスか:No
  • Uberが出前や空飛ぶタクシーにビジネスを拡大しているように、ビジネスに拡張性があるか:たぶんNo

Tableauのように1品ものの製品の質が良いので、高く買収されるのが一番良い気がします。

なお買収や合併は完全な勝手な予想です。現段階では、全く根も葉もない噂にすらなっていない話ですので、ご注意ください。

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