サウジ、石油生産能力は月内に復旧予定も、イランとの対立にはなお要警戒。

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イエメンの武装組織から石油施設への攻撃を受けたサウジアラビアですが、17日のエネルギー相の会見によると、9月中にも石油の生産能力は元通りの水準に復旧するとのことです。

攻撃を受けて損傷を受けたとされるのは、サウジの生産能力の半分に相当する570万バレル/日の生産能力ですが、9月末までに1100万バレルまで回復し、11月末には1200万バレルに到達する発表がありました。

日本の台風による停電よりも復旧早いかも知れません。さすが中東、想像以上のたくましさを発揮しています。

関連記事:原油価格18%急騰。石油施設への攻撃受け、サウジアラビア生産能力は半減。

供給不足による原油の価格の高騰の心配は当初想定したほどには、ならないようです。ひとまず安心できる材料が出てきています。

関心はイランの関与の有無へ

しかし、この問題は原油の供給よりも、イエメン武装勢力の攻撃の裏に、イランの関与があったかに関心が移っています。アメリカとサウジアラビアは、イランが関与したとして、アメリカ・サウジアラビア側とイラン側で緊張が高まっています。

  • 【背景1】オバマ政権時代、イランが核開発を大幅削減する見返りとして、アメリカら複数の国はイランへの経済制裁を解除する核合意を結ぶ。
  • 【背景2】トランプ大統領は、合意を破棄してイランへの経済制裁を再開。イランとアメリカの対立が深まる。
  • 2019年9月、サウジへの石油施設に攻撃。犯行声明を出したのは親イラン派のイエメン武装勢力
  • 攻撃直後、米ポンペオ国務長官はイランの関与を指摘。一方、トランプ大統領は「見極める必要あり」と慎重姿勢。
  • 9/17、アメリカはイラン南西部からドローンとミサイルの攻撃が仕掛けられたと見解を発表。
  • ポンペオ国務長官はサウジアラビアへ訪問。サウジ皇太子と攻撃への対応を協議する予定。
  • サウジ国防省は18日に記者会見を開き、イラン製武器の仕様などの証拠を示す予定だと、国営放送が報じた。

原油の供給については一段落しましたが、中東の緊張がまだ緩和されていない状況と言えます。

原油価格80ドルを超えたら、S&P500に悪影響

この中東の緊張が、どの程度になったらアメリカの経済に影響があるのかについてですが、JPモルガンによれば、原油価格が80ドルを超えるような事態になると、アメリカ市場のS&P500に悪影響がでると発言しています。

原油が80ドルに達したらS&P500に悪影響表れる公算-JPモルガン(ブルームバーグ)

原油価格が80ドルを超えるような原油価格の急な上昇は、アメリカ経済を引っ張っている個人消費の勢いを冷やしかねないというのが、その理由のようです。

現時点では原油価格は安定していますが、今度アメリカとイランに緊張が走った際にも、原油80ドルを超えるか否かは一つの目安として使えそうです。


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