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市場は2020年に利下げする予想確率が少しずつ上っています。

2020年が明けたばかりで、年末の話をするのはかなり気が早いですが、年末までに1回以上利下げする市場予想が63%まで上昇しています。

2019年末の時点ではこの数字が49%だったことを考えると、わずか1週間で市場は利下げ予想を強めてきたことになります。

この記事では、直近の市場の利下げ予想を確認し、「利下げの予想が増えるとは、どういうことなのか」を解説します。

この記事のポイント

  • 市場の2020年末時点での利下げ予想が強まってきた。
  • 利下げをすると景気を支える効果があるので、株・国債・金など価格が上昇する。2019年は3回の利下げをして、米国株は28%も上昇した。2020年の利下げは短期的にはメリット。
  • 問題は、アメリカの景気がまだ悪化していないのに利下げを続けていること。本格的に景気が悪くなった場合に、十分な利下げ幅がなく、手が打てなくなるデメリットも存在する。
  • 2019年のFRBは、市場の予想通りに利下げをした。2019年で既にしばらく利下げは打ち止めだと言っていたFRBの方針が、2020年の市場予想にあわせて変化するのかが、注目ポイント。

2020年、わずかに利下げを織り込み始めた市場

2020年に入ってから、市場の金利予想に利下げの色が強くなってきています。今まで多数派は「2020年末まで1回も利下げしない」との声でしたが、それが「2020年までに1回だけ利下げする」に変わりつつあります。

市場予想の確認の仕方はこちらの記事をご覧ください。

利下げのメリットとデメリット

そもそもですが「金利を引き下げる(利下げをする)とどんな影響があるの?」という点をおさらいします。

  • 【メリット】:金利を引き下げると株、国債価格、金の価格などあらゆる資産の価格が上がる。
  • 【デメリット】:金利はゼロまでしか引下げられない(マイナスの金利もできるけど、副作用が多いと言われてる)ので、本格的な景気悪化前に利下げをすると、景気が悪化した後に打てる策がなくなり、景気の低迷が深刻化する。

投資家にとっては、金利の引下げは株・国債・金などあらゆる資産価格の上昇につながります。2019年は3回分0.75%利下げして、株価が28%も上昇したのは記憶に新しいところです。

でも、どこまでも金利を引下げればいいかというとそういうわけではありません。基本的には、金利はゼロまでしか引き下げられず、利下げできる回数・幅は限られているので、深刻な景気低迷の時期に利下げをするのが一般的です。

ただし、2019年は中央銀行FRBが「アメリカ経済は力強い」と言っているにも関わらず、3回の利下げをしたことで2019年末には金利が1.50-1.75%まで低下してしまいました。

リーマンショック前の2007年には金利が5.25%あったことを考えると、次に危機が訪れたときに利下げ幅がかなり少なく、景気が悪化したときに打てる手が少ないことがわかります。

市場予想通りに動くFRB

最終的に金利の引下げか維持かを決めるのは中央銀行のFRBですが、今のFRBはかなり市場予想通りに利下げをすることで有名です。

2019年の3回の利下げはすべて市場の大半が利下げを予想したタイミングで、実際に利下げしています。なので、2020年末までに市場が「1回利下げをする」という予想を強めれば、FRBもそれに沿って行動する可能性は高いです。

まだ2020年末の話なので、これからどうにでも変わっていくと思いますが、今までFRBは「しばらく金利はこのまま維持する」と宣言しているのに、市場がその意向を無視して利下げ予想を強めているのは、少し面白い動きをしているなと感じます。


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