1月の個人消費のデータも発表されたのですが、かなりの強さでした。
1-3月期の3ヶ月間では、絶好のスタートを切ったことになります。これで1-3月のアメリカの景気後退はほとんど考えなく良くなったはずです。
この記事のポイント
- 1月の個人消費は予想を大きく上回る好調さを見せた。
- アメリカ経済は年始にかなり良いスタートを切ったことになる。GDPNowによれば1-3月期の実質GDP予想は+2.7%で、これなら1-3月の景気後退はまずない。
予想を大きく上回った1月のアメリカ個人消費
1月の個人消費は、2月に発表されたその他の数字と同じようにかなり強かったです。
- 予想:前月比+1.0%
- 結果:前月比+1.8%
前月比+1.8%と言われても、ピンと来ないかも知れません。でも下のグラフで、過去1年間の前月比の伸びを見てみると、この数字が今までと比べてどれだけ大きい数字なのかがひと目でわかると思います。
22年11月や12月は個人消費が低迷していたので、「アメリカの景気もそろそろ危ないか」と先月までは思っていたのですが、それを払拭する強いデータとなりました。
以下の図は、アメリカの月別の消費金額をグラフにしたものですが、11月12月に低迷して低下していた消費金額は1月の急回復で、今までの拡大ペースにまで戻ったように見えます。
1-3月期の景気後退はほぼなくなった
なんだか、1月の景気は強いという話を毎日しています。
こうした強い結果をうけて、アトランタ連銀の実質GDP予想(GDPNow)は1-3月期に前期比年率+2.8%にまで上昇しています。
上の図の緑の線では、1月末からGDPNowによる1-3月期のGDP予想がどのように変化したかが書かれていますが、この1ヶ月間ほとんど上昇続きだったことがわかります。
恐らくですが、1-3月もアメリカの景気後退はほぼ無いのだろう思います。
そして、2023年に景気後退があると思っている私にはまたしても分が悪いデータなのですが、アメリカの消費を支えているクレジットもまだ余力があるように思えます。
少しデータが古いですが、2022年12月時点のクレジットカードの延滞率はまだかなり低いです。
この数字がまだ低いうちは消費が強い時期が続くと思うので、まだまだアメリカの景気景気後退までしばらく時間がかかりそうです。