2019年4月26日、米国株の資産が3,000万円を超えました。一番上の位の数字が1つ大きくなるのは、いつだって嬉しいものです。
2013年5月に約10万程度の少額の投資から米国株を始めたことに比べれば、本当に遠いところまで来ました。アルコールはあまり得意ではないので、株を保有しているコカ・コーラでもあけて祝杯をしようかと思います。
一方で、まとまった金額を投資している人からしたら「6年間もかけて、たった3,000万か」との声もきこえそうです。確かに、他の投資家に比べたらかなり時間がかかったほうかもしれません。資産が拡大するスピードが遅い原因は、おそらく「投資資金」にあります。
投資リターンを決めるもの
ご存じのように、投資の資産形成をする上で重要なのは、「投資期間」「年率リターン」「投資資金」です。
6年もの時間をかけ、その間S&P500を上回る年率13%のリターンを出し、「期間」と「年率リターン」に問題はありません。問題があるとすれば「投資資金」であり、わかりやすく言えばサラリーマンのとしての給与が低かったことにあります。
サラリーマンの給与と運の要素
かなり個人的なことになるのですが、サラリーマンとしての私の待遇は終始恵まれていませんでした。社会人としてスキルがなかったと言えばそれまでですが、それ以上に「運」もなかったのだろうと思います。
この記事で今までの会社人生の不遇っぷりをつらつらと詳細に体験記でも書こうとも思いましたが、書く私にも、読む読者にも何の価値も生み出さないどころか、時間の浪費につながるのでやめておきます。
ただ言えることは、サラリーマンの給与は個人の能力や努力よりも「運」に大きく左右されるということです。経験的にサラリーマンの給与は、おおよそ次のような式で成り立っているように思います。
(サラリーマンの給与) = (どの業界・会社に務めるか) × (どんな上司・評価制度で評価をされるか)
この式の前にして、個人の能力がおよぶ範囲はとてもごく僅かです。
どんなに個人に能力・やる気があっても、新卒採用時にリーマンショックが来れば希望とする業界や企業の採用が激減する(なくなる)こともあります。成績を評価を下すのは結局は上司という人間で、なおかつその上司の昇給の裁量も会社の業績次第です。また、残業代で給与水準を保つ給与体系だった場合には、働き方改革という名の下に吹き荒れる給与カットの前にした個人の力はあまりに無力です。
こうして私は8年間ほどのサラリーマン人生を経験し、その大半は新卒のようなフレッシュな給与水準を経験しました。それも尻上がりに給与があがったわけではなく、給与を求めて転職したはずの6年目は追加投資どころか、貯金を潰して生活をしていました。社内でもいくつかの賞をとるくらいの成果はあったのですが、おそらく運がなかったのでしょう。
投資リターンと運の要素
投資をはじめて13年、米国株をはじめてから6年。
ずっと長年、資産形成に必要なものは「投資期間」「年率リターン」「投資資金」だと思っていましたが、ここに来て「運」も重要だなと考えるようになりました。
さきほど、直近6年間の年率リターンがS&P500を超えていると書きましたが、何がうまく言ったのか未だにわかりません。もちろんアマゾンやマスターカードのように長年にわたって市場の平均を超える銘柄に出会えたことも要因ですが、次なるアマゾンやマスターカードの銘柄を見分ける力が備わっているとも思えません。銘柄選択に関しては、完全にまぐれだったとも言えます。
決定的に投資成績を左右したのは、投資スタイルの確立です。長年に業績を伸ばし続けているアメリカを中心とするグローバル企業の株を長期に保有すると決めて実行してから、私の株資産は給与とは無縁に拡大していきました。
ただし、この投資スタイルも自ら編み出したわけではなく、今まで読んできた数々の本に出会って実践するうちに徐々に形になっていきました。出会った本が違えば、投資成績も違っていたものになっていたと思います。
やはり投資は「運」の要素が大きいのだなと感じます。