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NY連銀の景気後退確率モデル、2023年7月に高水準に。

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こないだは「そろそろニューヨーク連銀の景気後退モデルに着目しても良い頃かもしれない」という記事を書きました。

>>警告を出し始めたニューヨーク連銀の景気後退モデル(22年9月6日)

このNY連銀のモデルは過去の景気後退の到来をかなり当ててきたのですが、これによると2023年7月には景気後退確率はかなり危険な水準にまで上昇しています。

この記事のポイント

  • NY連銀の景気後退確率は2023年7月に高い数字を示している。
  • 景気後退が近づくと、企業利益の成長率が急に悪化して株価が下落する。
  • その他の経済指標は2022年内や2023年始に景気後退シグナルが出ているものもあるので要注意。

景気後退と一株利益


そもそも株式投資家が景気後退を気にしたほうがいい理由は何でしょうか。

簡単に言うと景気後退が起こると株価が下がるからです。

もう少し詳しく言うと、一株あたりの利益が悪化して(業績が悪化して)投資家が株を売って株価が下がるからです。

次のグラフは企業利益の成長率(前年比)をグラフにしたものですが、景気後退(グレーの時期)が訪れると利益成長が悪化していることがわかります。

なので、どの時期に景気後退が訪れるかを知るのは意味がありそうです。

NY連銀の景気後退モデル


今までの景気後退の到来を高い確率で当ててきたニューヨーク連銀のモデルの最新のデータを確認すると、2023年7月の景気後退確率は25%にまで上昇しています。

25%という数字は、景気後退に突入していても十分おかしくない数字です。

過去の景気後退は20%半ばから30%まで確率が上がると、景気後退に突入していました。

景気後退入り NY連銀が算出した景気後退確率
2020年2月 27%
2007年12月 37%
2001年3月 26%
1990年7月 31%
1981年7月 6%

なので、2023年7月頃にはどうも景気後退に入っていてもおかしくなさそうです。

金利先物市場の投資家も23年6月や7月を警戒

ちなみに2023年7月というタイミングは、市場の一部の投資家がアメリカで利下げ(景気悪化を食い止めるための金融政策)があるかもしれないと考えている時期にかなり近いです。

投資家たちはこのあたりの時期で、アメリカの景気の変調があると思っているかもれません。

さいごに


この記事ではNY連銀の景気後退モデルが2023年7月の景気後退確率をかなり高い値を示しているという内容を書きました。

また、(一時的なものかもしれませんが)金利先物市場の投資家も2023年6月から7月にかけて利下げがあるかもしれないと予想しており、23年の半ばに企業利益と株価に変化が見られるかもしれません。

少し気がかりなのは、今回の景気サイクルではNY連銀の景気後退モデルは他の景気後退シグナルよりも反応が遅いことです。

例えば、景気先行指標という経済指標は2022年内か2023年年始にかけて景気後退が来ると言っていて、2023年7月を待たずに景気は悪化する可能性は十分ある点には注意です。

>>景気後退のシグナルが点灯した景気先行指標


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