NVIDIAの決算がありました。結果的には、この決算も好業績で株価は一時10%ほど上昇したようです。
AIブームはまだ終わっていないと言わんばかりの決算でした。
ブームと言うからには終わるのですが、どこまで付き合うかは各投資家の判断によるところなのでしょう。
この記事のポイント
- 2024年第4四半期の業績も次期の見通しもアナリスト予想を大きく超えた。
- NVIDIAは2023年から業績と株価が急上昇しているが、その勢いはまだ続いていることを印象付けた。
- 個人的にはAIはブームであり、大きく躍進する前に一度大きくしぼむものだと思っている。
AIブームに乗った好業績
NVIDIAの過去3ヶ月の業績は、アナリスト予想を軽く超えるものでした。好決算だったと思います。
2024年度4Q | 実績 | 予想 | 予想超え |
---|---|---|---|
一株利益 | $5.16 | $4.64 | ◯ |
売上 | $22.10B | $20.62B | ◯ |
多くの投資家を引き付けているのは、高い成長率です。
これを見ると3四半期前から成長率が大きく伸びていることがわかります。
1年前を思い返すと米国ではあらゆる業界で企業の利益が減少している時期で、成長している分野といえばAIブームで売上が急成長するNVIDIAくらいです。
なので、投資家の期待を一心に背負ったこの企業の株価は業績とともに急成長を遂げています。
AIブームはブームである以上必ず終わる
NVIDIAの決算に他の投資家の方やメディアで詳しく触れているので、業績についてはこれ以上このブログでは取り上げません。単純に内容は良かったと思います。
ここからは少し冷静になって、今のAIブームを見ていきたいと思います。
このブログでもすでに何度か言っていますが、今の生成AIの盛り上がりは一過性で終わるだろうと私は思っています。
超長期的(20-30年後)には今よりも数段自然なAIができていることは疑っていませんが、近年の生成AIはブームはおそらくどこかで一度熱が覚めるはずです。
そもそも時期がすぎれば今の生成AIの盛り上がり熱は覚めることは多くの人が心のどこかで認識しているからこそ、AI”ブーム”と呼ばれているのです。
NVIDIAの株価の急上昇もおそらく一時的で、どこかで大きな下落が待っていることは多くの投資家が頭の片隅で考えているはずです。
最近の株価を見てみると、2022年後半から指数関数的に(右肩上がりに)上昇しています。
数年前にビットコインが上昇した時に、多くの投資家が「価格の指数関数的な上昇はいつまでも続かない」「いずれクラッシュ(大きく下落)する」と指摘していましたが、同じことがNVIDIAでも起こると思います。
NVIDIAの業績の急成長はアマゾン、マイクロソフト、グーグルなどのクラウドサービスが大口顧客として購入を増やしていますが、3社のクラウド売上成長率がNVIDIAに遠く及ばないことから、NVIDIAの成長はいずれ止まります。
今のNVIDAの株価上昇の波に乗るのが悪いというわけではありません。私も数年前のビットコインのブームで資産を増やしました。
AIブームは何度も盛り上がっては消える歴史を繰り返しているので、今回半導体ブームに乗らないなら、一度株価が大きく下落したあとで次回のブームに乗るのも手だろうと思います。