閣僚級の米中協議は進展なし
残念ながら、米中の10月7日から行われていた次官級の米中協議は進展がなかった模様です。
香港のサウスチャイナ・モーニング・ポストの報道が、以下の4点が伝えています。
- 10月7日と8日の次官級の米中貿易協議は進展がなかった。
- 中国は、最大の争点だった「補助金の問題」と「技術の強制的な移転問題」について話し合いを拒否。
- 中国は、農産物の購入を条件に10月以降のアメリカからの関税発動の回避を求めたが、アメリカはこれを拒否。
- 閣僚級会議は10月10-11日で協議予定だが、中国代表団は予定を早めて1日だけでアメリカを去る可能性がある。
中国は中国企業にとって不利になる「補助金の廃止」と「中国企業へのアメリカ企業の技術の強制的な移転」の2つの争点の議論を避けて、アメリカ農産物を購入するから今後の関税発動の回避を求める部分的な合意を結びましょうとせまったものの、アメリカがYesとは言わなかった模様です。
「補助金」や技術移転などアメリカが中国に求める要望・話し合いの争点についてはこちらの記事を参照下さい。
トランプ大統領は次官級の協議前から、「補助金の廃止」や「強制的な技術移転」など不公平感が解消されない部分的な合意には同意しないと言っていました。
トランプ大統領、国連演説で中国との対等な通商を望むと再度主張。10月の部分的な合意の可能性薄れる。
結局、次官級の協議では溝が埋まらなかったようですね。
そして、閣僚級の会議は10月10日から最大2日間で予定が組まれているのですが、中国代表団は予定を切り上げて1日でアメリカを去る可能性もあるようです。
荒れますね
既に、上のニュースが流れてから先物市場はダウが-0.8%、S&P500は-0.9%下落し、Nasdaqも-1%下落しているようです。
10月10-11日の相場は荒れそうですね。私は1日1日の相場を見て投資するタイプの人間ではないので、ずっと静観をするつもりです。米中の閣僚級会議の結果が良いものになっても、悪いものになったとしても、それがアメリカの経済にどう影響しているのかを、指標などでチェックしてから先の行動を決めたいと思います。