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【2020年第2四半期】ナイキ、予想を超える業績も株価は下落。懸念は割高感。

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ナイキが2020年第2四半期(9-11月期)の決算を発表しました。結果は良かったです。

  • ナイキの決算は収益も利益も予想を上回る結果だった。収益は+10%、一株利益は+35%上昇を見せた。
  • 地域別に見ると、北米の売上が予想には届かなかった。その影響からか、決算発表後に株価は1%下落した。
  • ナイキ株は、2019年35%上昇して、やや割高に見える。今後、上昇幅が限られる展開になる恐れあり。

予想を上回る決算

ナイキの2020年第2四半期(9-11月)の決算の発表がありました。この決算でも、ナイキは安定して事前のアナリスト予想を超える、良い決算をだしてきました。

  • 一株利益:0.58ドルの予想を上回る、0.70ドル(前年比+35%)
  • 収益:100.9億ドルの予想を上回る、103.3億ドル(前年比+10%)

実は、ナイキはアナリストの予想を超える決算を連発している企業でもあります。過去2年間8回の決算、全てで収益(売上)はアナリスト予想を上回る内容で、利益もわずかに1回しか予想を下回っていません。

直近4回の決算ではアナリスト予想を上回る収益
直近4回の決算では1回だけアナリスト予想を下回ったEPS

毎回の決算をチェックをしなくても、世の中には便利なサイトが多数あるので、アナリスト予想を連発しているかどうかは調べることができます。調べ方はこちらでご確認下さい。

今回の決算では、オンラインでの売上が+38%で上昇していて、特に11月後半のブラックフライデーでは、オンライン売上は+70%上昇したと言います。

北米での売上が期待に届かず

ただ、地域別に見ると北米の売上は、期待したほど伸びていない状況も見えてきています。北米での売上は40億ドルを見込んでたのですが、39.8億ドルとわずかに予想に届きませんでした。

一方で、堅調だったのは中国です。前年比で売上成長率+20%で急成長を遂げています。ナイキはシューズ・ビジネスがメインなので、人口増加が多い国・地域での売上は必然的に重要地域になりそうです。

地域 売上(100万ドル) 前年成長率
北米 3,982 5%
欧州・中東・アフリカ 2,537 10%
中国 1,847 20%
アジア・ラテンアメリカ 1,468 13%

アイテム別売上

こちらは今期のナイキのアイテム別売上です。

製品 売上(100万ドル) 前年成長率
フットウェア 6,206 12%
アパレル 3,287 8%
アクセサリー 341 6%
ライセンス収入 10 11%

やはり、ナイキといえば運動靴(フットウェア)なので、もともともの売上規模もフットウェアがメインになります。しかも、売上成長率も他のアイテムを上回る+12%で上昇しています。

株主としては本当は1つのアイテムにかたらずに、分散されている方がありがたいのですが、フットウェアが順調に伸びているだけ良しとしましょう。

ナイキ株に割高感

個人的には、ナイキの決算は良い内容だったと思うのですが、意外にも株価は1%下落しました。下落した原因は、北米の売り上げ見通し未達が響いたとの見方もありますが、そんなに悲観する理由ではない気がします。

ナイキは2019年に35%も株価が上昇しているので、しばらくは株価が上がる余地が限られているのかも知れません。

ナイキは売上成長も低いのですが、ちゃんと頻繁にアナリスト予想を超えてくるので、直近数年は株価の上昇圧力がかかりやすかったです。株の割高を表すPER(株価収益率)を見ても、近年は大きく上昇しています。

割高感が見えるナイキ株

この記事を書いている時点で、直近のナイキのPER(Consensus Forward P/E)は34.60です。たった売上10%成長しかしない企業に対して、ずいぶんと高い株価がついていると感じます。

この数年、正直ナイキの株価の上昇は急でした。業績が成長して割高感が取れるようになるまで、しばらくは上昇幅が限られる展開が続くかも知れません。


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