ナイキは子供靴向けの定額制サービスのNike Adventure Club(ナイキ・アドベンチャー・クラブ)をスタートさせると発表がありました。
去年辺りから定額制サービス(サブスクリプション)はITサービスの課金だけでなく、色んな業界で聞くようになりましたが、ナイキにとっては初めてのサブスクリプション・サービスの導入になります。
ナイキのキッズシューズは2018年で11%売上が伸びている成長分野で、このナイキ・アドベンチャー・クラブさらなる販売強化に乗り出したものと見られます。
子供の靴は頻繁に買い替えが必要で、親は少しでも安いものを求めているので需要があるサービスです。一方で、ナイキにとっては、買い替えの度にナイキを選んでもらえるようになる定額制サービスは、売上アップのための重要な1ピースになりそうです。
ナイキ・アドベンチャー・クラブの仕組み
Nike Adventure Clubの公式サイトを見ると、おおよそ次のようなサブスクリプション・サービスのようです。
- 購入できる靴は2歳から10歳向けの子供サイズのものが対象
- 3パターンの料金体系がある。1年で4足購入できるプランは$20ドル/月、1年で6足買えるプランは$30ドル/月、1年12足買えるプランは$50/月。$50/月のプランがもっとも割引率が高く、1足あたり10ドルお得。
- 料金プランはいつでも変更可能
- 小さくなった靴は気に入っていれば、そのまま持っておくこともできる、新しいものに交換したければ、ナイキに送れば古くなった靴は寄付したり、リサイクルされます。
成長するサブスクリプション市場
コンサルティング会社のマッキンゼーによれば、2013年からサブスクリプション市場は年率100%超で成長しているようです。
Thinking inside the subscription box: New research on e-commerce consumers (マッキンゼー)
また、靴ではないものの、2019年4月にはウォールマートが子供服の定額制購入サービスKidboxを開始するなど、子供向けサービスの定額制サービスも増えつつあります。
ナイキの中でも成長分野でもある子供靴で、なおかつ世界のビジネスの流行でもあるサブスクリプションを使って、流行に乗れるか注目が集まります。