新型コロナウイルスの特需が失われつつあるネットフリックス【20年4-6月期決算】

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ネットフリックスの決算はいまいち良くなかったです。決算発表後に約8%の下落をしています。

4-6月期の利益が予想に届かなかったのも株下落の原因ですが、主な要因は弱かった今後の見通しです。7-9月の会員数の純増数の見通しで事前予想の半分程度だったことで、投資家は売りで反応したように思います。

個人的には6月下旬から会員数が減っている点が、かなり気がかりです。新型コロナウイルスの巣ごもり需要で、会員数を急増させてきましたが、外出規制解除されて人々が新型コロナウイルスを乗り越えつつある中で、新型コロナウイルスの特需に変化が出始めたようです。

この記事のポイント

  • ネットフリックスの4-6月決算は売上は予想を上回ったものの、利益は予想を下回った。
  • 7-9月の会員数純増数の見通しが、事前予想の半分程度とかなり弱気なガイダンスが示された。
  • 一番の注目点は、6月後半に会員純増数が減ったこと。つまり、契約数よりも解約が大きかった。新型コロナウイルスの外出規制解除などが影響したと思われる。

2020年4-6月期結果


ネットフリックスの決算の結果を確認していきます。

4-6月期は予想を超えるペースで会員数を順調に伸ばして売上を拡大させましたが、利益は高い予想には届きませんでした。(ただし、利益も前年同月比ではちゃんと増えています。)

  • 一株利益:1.59ドルで、予想を0.22ドル下回る。
  • 収益:61.5億ドルで、予想を0.7億ドル上回る(前年比+25.0%)
  • 会員数:純増数は予想750万人に対して、1,009万人で予想を上回る。
  • Q3ガイダンス:純増数は予想527万人に対して、250万人で予想を大きく下回る。
単位:Bは10億 20Q1 前年比
収益 $6.1B +25%
営業利益 $1.4B +109%
営業利益率 22% +8%
純利益 $0.72B +106%
一株利益 $1.59 +165%

懸念点は会員数増加の鈍化

ネットフリックスの決算では、何よりも会員数に注目が集まります。動画サービスは国によって値段は違えど月額定額制なので、会員数が売上に直結するからです。

この会員数増加ですが、気になる点が2つあります。

  • 来期の会員数の見通しがかなり弱いこと
  • 6月下旬から会員数の純増数がマイナスになり始めたこと

かなり弱い7-9月期の会員数の見通し

以下はネットフリックスの会員数ですが、20年Q2(4-6月期)まで勢いよく増加していた一方で、20年Q3はその伸びが鈍化するとネットフリックスから発表がありました。

成長の鈍化をひと目で確かめるなら、次の会員純増数(契約数から解約数を引いた数字)を見ると良いかも知れません。20年Q3はかなり低調になると、ネットフリックスは予想しているようです。

6月下旬に会員数が減少

もっと気になるのは、既に6月末に会員数の減少の兆候がみられたことです。

以下は、今期の決算資料に掲載されていた年間の会員数の増加傾向を表すグラフですが、6月からわずかですが下げに転じています。

どうも消費者の一部は新型コロナウイルスの外出規制が解除された後に、ネットフリックスを解約しているようにも見えます。

新型コロナウイルスの特需薄れる


ネットフリックスの決算を見ていきましたが、今回の決算の内容で一番気になったの6月下旬から会員純数の減少が見られたことです。

ネットフリックスは新型コロナウイルスの中でも売上を伸ばす銘柄の代表格とも言われてきました。S&P500との株価の比較でも、今年に入ってからネットフリックスは無類の強さを誇っていたように見えます。

ただし、3月から欧米で猛威を奮った新型コロナウイルスがもたらした特需にも、そろそろ終わりが見えたかも知れません。2020年6月のネットフリックスの会員純増数の鈍化とわずかな減少がそれを物語っています。

安易な類推かも知れませんが、新型コロナウイルスで好影響を受けたネットフリックス以外の企業でも同様の傾向が見られるかも知れません。


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