マイクロソフト、コロナの影響を受けず。安定の好決算【20年1-3月期決算】

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マイクロソフトの2020年1-3月期の決算が発表されましたが、結果は良かったです。

売上、利益だけみると新型コロナウイルスの影響は特になかったようにも見られます。

マイクロソフトのソフトウェア販売やクラウドのサービスは、そもそもレストランなどのように新型コロナウイルスが流行しても営業がストップするものではないので、あまり心配はしていませんでした。

唯一心配していたのが個人向けPC販売で、新型コロナウイルスで中国の工場が止まって、PC製造できなくなる恐れがあったり、店頭でのPC販売に影響があったりするかと思っていました。

しかし、結局は自宅から仕事をするためのリモートワークや、自宅から授業に参加するオンライン講義のためのPC需要に支えられて、今期は前期と変わらないペースで成長ができたようです。

この記事のポイント

  • マイクロソフトの1-3月期は利益・収益ともに、アナリストの事前予想を上回った。新型コロナウイルスの影響はほぼないといって良い内容だった。
  • 成長分野のクラウドコンピュータAzureの売上成長率も、前期とほぼ変わらず前年比+59%。
  • 3月の最終週に、中小企業からのソフトウェア(ライセンス)購入売上が落ち込んだり、ソーシャルメディアLinkedinの広告収入が落ち込んだ傾向が見られたが、決算に大きな影響は出なかった。

2020年4-6月期結果


1-3月期のマイクロソフトは業績見通しの達成困難の警告を事前に出していたはずなのですが、それを感じない普段どおりの決算でした。

逆に新型コロナウイルスでマイクロソフトの製品が外出禁止中に多く使われたことを決算発表でたくさんアピールしていましたが、だからと言って新型コロナウイルス特需で売上が向上した様子もそれほど感じませんでした。

しかし世の中がこれだけ不況になっている中で、通常通りの成長を続けていることに価値があると言えそうです。

2020年1-3月期結果

  • 一株利益:1.40ドルで、事前の予想を0.13ドル上回る。(前年比+23%)
  • 収益:350.2億ドルで、予想を13.2億ドル上回る。(前年比14.4%)
  • クラウドコンピュータAzure成長率:59%
単位:10億ドル 20Q3 19Q3 前年比
収益 35.0 30.571 15%
営業利益 13.0 10.341 25%
営業利益率 37% 34%
純利益 10.8 8.8 22%
純利益率 31% 29%

相変わらずマイクロソフトの営業利益率は30%を大きく超えていて、非常に良いですね。

近年のマイクロソフトの株が好調なのは継続して利益が伸びていることにあるのですが、その原動力はマイクロソフトのビジネスが高利益率の体質に変わって来たことにあると思います。

四半期毎の利益率を追いかけてみると、営業利益率は順調に伸びています。今期も37%とかなり高い水準をキープしています。

部門別売上


さて、ここからは部門毎にマイクロソフトの売上を見ていきます。

マイクロソフトの部門名はかなり分かりにくいので、部門別売上を見ていく前に部門ごとに何を売っているのかを確認しておきます。

部門説明

  • プロダクティビティ&ビジネスプロセス部門:Word・Excel・PowerpointなどのOfficeソフト、CRM(顧客管理)製品のDynamics、LinkedInを提供する部門。主にソフトウェアを扱う。
  • インテリジェントクラウド部門:クラウドコンピューティングのAzure、Windows Server、SQL Server、GitHubなどの製品の提供と、企業向けのコンサルティングサービスを行う部門。
  • モアパーソナルコンピューティング部門:Windows OS、Surface PC、bing検索、Xboxを提供する部門。
単位:10億ドル 20Q3 19Q3 成長率
プロダクティビティ&ビジネスプロセス部門 11.7 10.2 15%
インテリジェントクラウド部門 12.3 9.6 27%
モアパーソナルコンピューティング部門 11.0 10.7 3%
合計 35.0 30.6 15%

依然として高い成長率を見せるクラウド・コンピュータ

マイクロソフトの一番の成長分野であるクラウドコンピュータAzureの成長率はやや落ち着いてきましたが、それでも前年比で59%と高い成長率をキープしています。

各部門の成長率を見ると一目瞭然なのですが、近年のマイクロソフトはインテリジェント・クラウド部門が成長を牽引しています。

インテリジェントクラウドの主力商品はクラウド・コンピュータのAzureで、一時期よりも売上成長率は落ちたものの前年比59%と以前として高い伸びを見せています。

新型コロナウイルスウイルスの好影響・悪影響を受けた製品

マイクロソフトの1-3月期は全体的には新型コロナウイルスの影響がなかったと言える内容でしたが、製品毎にみると好不調が現れているようです。

  • プロダクティビティ&ビジネスプロセス部門:3月最終週に中小企業からのソフトウェア(ライセンス)購入とLinkedInの広告が減少したコメント。
  • インテリジェント・クラウド部門:クラウドサービスの使用量の増加で、既存顧客からの売上増加が見られる。
  • モアパーソナル・コンピューティング部門:WindowsのPCの売上は一時期の中国の工場の停止の影響を受けたが、売上は大きく減少しなかった。リモートワークとオンライン講義でPCを需要が高まったためで、インテルが個人向けPC用チップの販売が増加したこととも一致する現象。Xbox(ゲーム)は自宅待機の追い風を受けた。

しかし既に冒頭でもお話したように、全体的に新型コロナウイルスの影響は少ない決算だったと言えます。

今のマイクロソフトであれば、世界が急減速している中でも買いに行ける数少ない銘柄だと思います。


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