ゼロ金利が見えてきた米国。市場が再び大幅な利下げを予想。

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まずい展開かもしれないです。想像以上にアメリカは良くない状況にある恐れがあります。

アメリカの中央銀行FRBは3月3日に景気を支えるために利下げをしたばかりですが、市場は3月18日の会議FOMCでもさらに0.5%以上の利下げが必要と考えているようです。

市場は0.5%以上の利下げは確実と見て、0.75%の利下げもありえると予想しています。

この記事のポイント

  • 市場は3月18日のFOMCで0.5%の利下げを予想している。
  • 4月以降にゼロ金利になる予想も出てきた。2020年6月で34%、2020年12月で37%でゼロ金利になると予想。
  • 2020年に米国も引き下げる金利がなくなる可能性が出てきた。
  • アメリカ市場は、緊急で大幅な利下げが必要と判断せざるを得ない状況に陥っている可能性もある。

新型コロナウイルスは深刻なダメージを経済に与えたとしても一時的で、ウイルスの収束とともに経済も株価も上昇すると、私は今まで考えていました。

でも、この考えは間違っているのかも知れません。

経済の専門家のFRB、プロの投資家が集まる市場のどちらも、急ぎで大幅な利下げが必要だと考えているのに、個人投資家ごときの私の楽観的な予想があっている気がしないからです。

市場が考える「新型コロナウイルスによる一時的な深刻なダメージ」は、私の想像を超えるものを想定している恐れがあります。もしくは、新型コロナウイルスはきっかけに過ぎず、何か別の問題が起きているかもしれません。

そうなるとまだ株式市場が下がることも、想定しないといけなさそうです。

急激な利下げを予想する市場


3月3日にアメリカ中央銀行FRBは0.5%の緊急利下げをしました。利下げは0.25%ずつ引き下げるのが普通なので、緊急で0.5%も引き下げたことは驚きでした。

>>米国0.5%の利下げを実施。2008年リーマンショック以来の緊急利下げ。

一般的に金利を引き下げれば世の中の金回りが良くなるので良いニュースと受け取られますが、今回は少し様子が違うようです。

緊急利下げをしたばかりなのに、市場はそれだけでは足りないと言わんばかりに、3月18日に0.5%以上をさらに引き下げると予想し始めています。

急ぎで大幅な利下げをして、経済を支えないといけない状況にあると市場が考えているようです。

ゼロ金利予想も出始めたアメリカ

さらに驚きなのは、早ければ2020年4月からゼロ金利になると予想する声もあり、2020年6月にゼロ金利になる予想確率が33.6%もあることです。

FRBはマイナス金利には否定的な意見を持っているので、ゼロ金利まで下がったら金利引下げは打ち止めされるはずです。早ければ2020年上半期にもアメリカは、これ以上の金利引下げができない状況に追い込まれます。

6月までは新型コロナウイルスの影響が続いている可能性もあり、下手をすると新型コロナウイルスで苦しんでいる中、FRBが弾切れになる恐れも出てきました。

FRBニューヨーク連銀の景気後退予想

正直言うと、ここまで速いスピードの利下げを市場が織り込むとは想定外でした。こんなにも素早い利下げは、サブプライム・リーマンショック時以来、記憶にないです。

まるで、これから景気後退に突入すると予言しているかのようです。

少し不吉な予想があります。

FRBのニューヨーク連銀が算出した予想では、2020年7月にもっともリセッションが起こる確率が高くなると言います。

私は、新型コロナウイルスの影響は一時的で、ウイルスが収束すれば景気も株も回復すると思って楽観視していました。でも、その一時的に落ち込む景気が想像以上に深刻なのかも知れません。

最悪は景気後退に陥ることも想定したほうがいいかも知れません。その場合は、まだまだ株は下落する恐れがあります。

利下げが必要な理由はウイルス以外にあるか

しかし、わからないのは、なぜここまでハイペースな利下げを市場が予想しているかです。

「新型コロナウイルスの影響が想定以上に強烈だったのでは」という声もあるかと思います。

確かに新型コロナウイルスの影響で、利下げ予想が加速したと思いますが、気になるのはウイルスが中国ですら流行していない2020年1月の1週目から、既に市場には2020年内の利下げ予想があったことです。

新型コロナウイルスの中国での流行よりも前、アメリカによるイラン司令官殺害の事件よりも前です。市場が2020年に利下げが起こると予想せざるをえない、景気の妨げになる別の要因があったのではと考えています。

その要因は、増え続ける米企業の債務の問題なのか、それとも2019年9月にレポ金利上昇で表面化した流動性の問題なのかは、まだわかっていません。

新型コロナウイルス以外に別の問題があるなら、新型ウイルスによる景気の低迷が一時的で終わらない恐れもあります。

ゼロ金利が近づくアメリカ

今まで、先進国の中でアメリカは比較的金利が高い国でした。でも、早ければ6月にもアメリカもゼロ金利になる恐れが出てきています。

ゼロ金利の状態で経済の危機に直面するのは、かなり危険が伴います。麻酔銃が弾切れになった状態で、クマに遭遇するようなものです。遭遇したクマの一撃で、株価が最高値から20%下落する弱気相場(ベア・マーケット)入りしかねません。

2010年代は低金利を理由に米国株は順調に上昇を続けてきました。

2009年から上昇を続けたS&P500

でも、残念ながらいよいよこの上昇相場の終わりが見え始めてきた可能性もあります。

私はまだ景気後退せずに新型コロナウイルスが収束後に、景気と株価が急回復するシナリオも半々ぐらいの確率で追っています。ただし、景気後退の可能性も高まっていると感じるので、安全資産の米国債はしばらく保有していようと思います。


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