インフレのシグナルがますます増えてきた米国市場

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市場には私よりもずっと賢くて、経験豊富な投資家であふれかえっています。

だから、「これからの世の中はきっとこうなるはずだ」と私がゼロから将来を思い描くよりも、「市場の投資家たちがこれから何が起こると考えているか」を読み取るほうが、実現する確率が高い将来像を手にすることができます。

その市場がこの数ヶ月、明確に発しているシグナルがインフレ率の上昇です。

2021年に入ってからインフレの記事ばかりで本当に恐縮なのですが、市場の投資家がインフレ率の上昇を予想している様子があらゆるデータから透けて見えるので、無視できなくなってきています。

そして、高い確率でインフレ率の上昇が起こるなら、インフレで恩恵を受ける銘柄にもっと投資の重点をおいても良いかも知れないと考えています。

この記事のポイント

  • あらゆるデータから、市場の投資家が今後インフレ率が上昇すると予想している様子が透けて見える。
  • 市場の見方が正しいのなら、インフレ率上昇を見越した投資にもっと力を入れても良いかも知れないと考えている。実際に2021年1月以降の投資リターンを見ても米国株全体よりも、インフレに強い銘柄のほうがリターンが大きい状態が続いている。

この記事では直近のデータから、市場が送っているインフレ率上昇のシグナルを確認していきたいと思います。

市場が発しているインフレのシグナル


最近の市場の動きを見ていると、いくつものインフレ率上昇のシグナルを見つけることができます。その例をいくつかここで見ていきたいと思います。

市場のインフレ率上昇シグナル

  • (1)債権投資家による期待インフレ率の上昇している。インフレの悪影響から回避しようと、長期国債を売る動きが見られる。
  • (2)商品市場では2020年後半から価格の上昇が続く。原油・天然ガス・トウモロコシなどあらゆる値段が上昇中。
  • (3)株式市場もインフレ期待銘柄に買いが集まる。(原油価格の上昇を受けて、石油会社などの株の好調が続くなど)

(1)債権市場でのインフレ警戒

インフレ率が上昇しそうな時に、たいていの場合に真っ先に反応するのは債権投資家です。

インフレになると債権で毎年得られるはずの利回りの価値が減ってしまうので、長期的にインフレ率が上昇する時代に入りそうだ見ると、長期国債などを売ってインフレの悪影響から逃れようとするからです。

その債権投資家のインフレ率予想(期待インフレ率)は、既に2014年以来の6年半ぶりの高さまで上昇しています。

債権投資家の予想インフレ率

そして、インフレ率が上がるなら悪影響を受けてしまう米30年国債は売られて、利回りは1年ぶりの高水準になっているほどです。

>>米国債30年物利回り、2%突破-インフレ期待高まる中で1年ぶり(ブルームバーグ)

(2)商品市場の価格上昇

債権市場だけでなく、原油・天然ガス・トウモロコシなどの商品価格も既に上昇を始めています。

直近1ヶ月の価格推移

上の図で紫の先はS&P500の値動きを表していますが、この1ヶ月だけ切り取るとS&P500を買うより、これらの商品に投資していたほうが儲かったくらいです。

(3)株式市場でのインフレ期待銘柄の上昇

株式市場でも、例えば原油価格の上昇を受けて石油会社のエクソン・モービルの株価は2021年から株価が大きく伸びています。

インフレを見越した投資に比重に置く


ここまであらゆる市場が、今後のインフレ率上昇を予想しているシグナルを送っていることを確認していきました。

債権市場では「長期的にアメリカのインフレ率は上昇しそうだ」と信号を送っていて、商品市場や株式市場では既に商品の価格やインフレに強い銘柄の価格が上昇しはじめています。

天気で例えるなら「予報は雨で、既にパラパラと雨が降りはじめている」という段階です。であれば、今はまだ小雨程度で大したインフレ率上昇ではなくても、インフレを見越した投資はしておいても良さそうです。

以下の記事でも書きましたが、株ならば石油や銅などの資源株、もしくは商品価格に連動するETFを購入しても良いかも知れません。

石油や商品ETFでなくても、比較的簡単に価格を引き上げられる製品を持っている企業なら、インフレ率が上昇しても悪影響は少ないです。

例えば、同じ生活必需品銘柄でも価格を引き上げるとライバルに売上を取られやすいジュース・スナック・洗剤よりも、価格が引き上げても客足が離れにくいタバコなどのほうがインフレに強い気がしています。

私の場合は既に石油株や商品ETFを持っていますが、その比率をどこまで引き上げるかを考えたいと思います。


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