2020年米経済にリセッションの黄色信号。景気先行指標は3ヶ月連続減少。

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この記事を書いている2019年11月のアメリカの株価は絶好調です。

でも、そろそろ少しずつこの国の景気を心配したほうがいいかも知れません。

11月21日発表の米景気先行指標(LEI:Leading Economic Indicators)という経済データが、今後アメリカの景気が悪化するかも知れないと黄色信号を発し始めました。

米経済リセッションの黄色信号

世界的に有名なグッゲンハイム・パートナーズという運用会社があります。そこの投資のトップ(CIO:最高投資責任者)のスコット・マイナードさんが、アメリカの経済に景気後退(リセッション)リスクが点灯しはじめたとツイートしています。

英語だとちょっと読みづらいですね。マイナードさんのツイートのポイントはこちらです。

  • 2019年11月のLEIは3ヶ月連続で下落した。リセッションの黄色信号が点灯した。
  • 1959年以降、3ヶ月連続で下落した11回のうち7回は半年以内にリセッション(64%)。
  • もしも4ヶ月連続で下落すれば、8回中7回の高確率で半年以内にリセッション(88%)。
  • 12月でLEIが4ヶ月連続の減少になるか、注意が必要。

LEIって何?

そもそも、LEIって何だと思われる方もいると思うので、遅ればせながら紹介します。

米国の経済団体や労働組合が作っているコンファレンスボードという団体が集計している景気の数字です。コンファレンスボードは今後の景気を占う景気先行指標LEIを毎月算出しています。1959年から算出している歴史あるデータです。

このLEIは普通なら右肩上がりに上がっていくのですが、景気が悪くなる前にはピークをつけて下がっていくことが知られています。

以下がLEIのグラフです。グラフが落ち込んだタイミングで、景気後退(グレーで色付けされている年)がちゃんと訪れています。


出典:『Advisor Perspectives

ついでに、もう一つデータをお見せします。

次のデータはLEIがピークを付けてから、何ヶ月でリセッションになったかを調べたものです。早ければ1ヶ月、長くて20ヶ月ですが、ピークから7-10ヶ月前後でリセッションになっているケースが多いようです。

既に2019年11月時点のアメリカは3ヶ月連続でピークから減少しているので、あと半年から長くて1年半の間に景気後退になる恐れがあるとわかります。

逆イールド現象も2020年後半の景気後退を警告

LEIを見ると2020年にリセッションになるかもしれないという記事をここまで書いてきましたが、2020年の後半の景気が怪しいと言っているのは、この指標ではありません。

今までの歴史の中で高い確率でリセッションの発生を当ててきた逆イールド現象も、2020年にリセッションがありそうだと警告しています。

逆イールド現象が何かは『【解説】12年ぶり発生した景気後退シグナル、逆イールドとは何か』をご覧ください。

もともとは逆イールド現象は中央銀行FRBのニューヨーク連銀が発見したものです。ニューヨーク連銀は今でも毎月、逆イールド現象を使ってリセッション確率を出しているのですが、2020年7月があぶない月だと算出しています。

詳細:『2020年夏に米景気後退か。ニューヨーク連銀の予測モデルが警告』

かなり信頼のある経済データの2つが、2020年のリセッションを警告しているのは要注意です。まずは、来月のLEIが4ヶ月連続で下落するのか、しないのかを見たいと思います。


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