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アメリカ、2022年内の景気後退へ【22年6月景気先行指標】

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アメリカの景気後退は2022年から始まると思います。景気先行指標という高い確率で景気後退を言い当てる数字がそう言っています。

そして、米国株S&P500は景気後退が始まるとしても2023年だと思っているようなので、株はまだ下がると思います。上がることを期待して株を購入するのは、まだ待ったほうが良さそうだと感じました。

この記事のポイント

  • アメリカの景気先行指標は3ヶ月連続でマイナスを記録した。
  • 3ヶ月連続で前月比マイナスを記録すると、67%で半年以内に景気後退に突入している。
  • 株式市場は2023年の一株利益を下方修正させているが、2022年についてはまだ警戒していない。年内に株価が下がる余地がある。

3ヶ月連続で景気後退がマイナスに


先日、アメリカの景気先行指標が発表されましたが、実に良くない結果でした。

  • 予想:-0.5%
  • 結果:-0.8%

この数字の読み方は前回5月の景気先行指標の記事でも書いたのですが、振り返っておきます。

マイナスが続くほど3ヶ月以上続くと、半年以内にアメリカが景気後退になる確率が上がります。

米景気先行指標と景気後退

  • 1959年以降、3ヶ月連続で前月比マイナスを記録した12回のうち8回で、半年以内にリセッション(67%)。
  • 1959年以降、4ヶ月連続で前月比マイナスを記録した8回のうち7回で、半年以内にリセッション(88%)。

そして、現時点の景気先行指標を確認すると、4月から6月までで3ヶ月連続のマイナスを記録しました。

つまり、これでアメリカは67%の確率で2022年内に景気後退に突入することになります。

2022年の景気後退を織り込んでいない米国株


もともと景気後退が避けられないことは、逆イールド現象というものが起こった時からわかっていました。

>>アメリカで不況の前兆「逆イールド」が発生(2022年4月)

今回わかってきたのは、どうもそれが2023年ではなく2022年のうちに起こるということです。

そうなると米国株S&P500はまだ下がるかも知れません。昨日Factsetから発表された下のデータを見てみると、S&P500の一株利益が2022年のうちから低下するとは考えられてないからです。

上図のグラフを見ると、最近になってようやく2023年のS&P500の一株利益は思っていたほど伸びないと予想を下方修正させているようですが、それが2022年には見られません。

2022年にもっとハッキリと景気後退のサイン(失業率の悪化、個人消費の悪化)が出てくれば、米国株は大きく株価が崩れる恐れがあると思います。

だから、値上がりを期待してた株の購入はまだしなくていいと思っています。


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