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インフレに強いコカ・コーラの好決算【23年1-3月期】 

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まもなく大型ハイテク株の決算が始まりますが、その前に別の業界の動きも見ていきたいと思います。

ここでは昨日発表されたコカ・コーラを取り上げていきます。

相変わらず好調を維持しているように見えます。インフレでコストが上がっても、ブランド力が高い企業だけあって値上げができて利益を確保できている様子が見えてきます。

もしも、数年後にアメリカでもう一度インフレになった場合には、どんな銘柄を持っておけば良いかの参考になりそうです。

この記事のポイント

  • コカ・コーラの1-3月期は一株利益も売上も事前のアナリスト予想を超えた。
  • インフレでコストは上昇しているが、値上げによって利益を確保できている。
  • 値上げをしても消費者が離れないブランド力がある企業であることを再認識できる結果になった。

好調が続くコカ・コーラ

コカ・コーラの2023年第1四半期(1-3月期)の業績は良かったと思います。

一株利益も売上もアナリスト予想を上回りました。

  • 一株利益:$0.68(予想$0.64)
  • 売上:$10.96B(予想$10.8B)※Bは10億

売上は前年比+5%で、ハイテク株や小型成長株に投資している人が見ると物足りなく見えるかもしれませんが、コカ・コーラとしては十分な成長率です。

また、コカ・コーラは為替や買収などの影響を除いたオーガニックセールスの伸びが高いと好調だと判断されることが多いですが、この伸びも高いです。

一桁後半でも悪くない数字なのですが、二桁の成長をキープできています。

営業利益率は高い水準をキープ

ちなみに、営業利益は前年の高い数字と比較するとわずかに減少しているのですが、それでも悪くない数字に着地しています。

上の営業利益の数字だけ見ていると、コカ・コーラの強さを実感できないのですが、為替などの影響を調整した営業利益率の推移を比較してみると、見方が変わるかもしれません。

以下が、コカ・コーラの近年の営業利益率ですが、インフレでコストが増えているにも関わらず、ほとんど変わらない利益を生み出し続けています。

2021年後半からはアメリカで5%を超えるような高いインフレが続いているのですが、それでも利益率に変化がないのはきちんと値上げに成功しているからのようです。

これはコカ・コーラのブランド力が高いからこそできることで、コカ・コーラの強さを再確認するような決算になりました。

インフレでも利益が落ちない企業は、投資家からも評価が高いです。次のグラフは過去5年間のコカ・コーラの株価です。この期間はインフレが極端に低い時期も高い時期もあるのですが、それを感じさせない安定した株価の上昇をみせています。

次にアメリカでインフレが再燃するのは早くても数年後になると思いますが、その時の選択肢としてエネルギー株以外にもこのようなインフレに耐久性がある企業の株に投資するのも面白そうだなと感じました。


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