コカ・コーラ、コストカットでコロナ後で初の利益プラス成長【20年10-12月決算】

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コカ・コーラの2020年10-12月の決算が発表されました。

既に予想されていたように、コカ・コーラはコロナの影響を受けて売上の回復の勢いはやや失われてしまいました。それでもコストカットを進めた結果、コロナ流行後では初めて利益は前年比でプラス成長に転じています。

この記事のポイント

  • 2020年10-12月の世界中のコロナ感染再拡大の影響を受けて、売上は予想にわずかに届かなかった。
  • ただしコストカットのおかげで、コロナウイルス流行後以降で初めて利益が前年同期でプラス成長に転じた。
  • 決算発表では2021年の利益は、コロナ前の2019年と同じかそれ以上を実現できる自信ものぞかせた。アナリストも2021年以降は例年通りの一桁台後半の安定した利益成長を見込んでいる。コカ・コーラ投資家にとって苦しい時期は既に過ぎた模様。

日本でもアメリカでも短期で多くのリターンを出すことに集中している個人投資家が増えている中で、長期でじっくりと投資に取り組むコカ・コーラのような銘柄の記事にどれだけ需要があるのか分かりませんが、今期もちゃんと決算を振り返っていきたいと思います。

私も今でこそ数ヶ月から数年程度で売却を検討するような(私にとっては比較的短い期間の)投資をしていますが、それらの投資を回収したらコカ・コーラなど長期でじっくり取り組む投資の比率を増やす予定です。

2020年10-12月業績


2020年10-12月のコカ・コーラの業績は、売上は相変わらず前年の数字を下回り、わずかに予想に届きませんでした。

2020年10-12月結果

  • 売上NG:86.1億ドル(予想86.2億ドル、前年比マイナス5.5%)
  • 一株利益OK:0.47ドル(予想0.42ドル、前年比プラス6.0%)
  • オーガニックセールスOK:前年比マイナス3.0%(予想マイナス3.7%)

この時期は世界中で新型コロナウイルスの感染拡大が続き、レストラン・バー・スタジアム・映画館など外出時のドリンク販売が落ち込むなど、コカ・コーラの売上には逆風が吹いた模様です。

それでも過去数四半期と比較した場合には、成長率の改善は続いてる点は投資家にとっては救いです。

また今期は人件費削減やジュース・ブランド(Odwalla)を整理するなどのコストカットを進めた結果、利益はコロナ流行後にはじめて前年比プラス成長に転じました。

製品の買収・売却や為替の影響を取り除いたオーガニックセールスという売上の数字を見ると、コカ・コーラの調子の良し悪しが見えると言われますが、この数字も前期よりも改善されています。

前年比マイナス3%まで回復してきたのは朗報です。

保守的な2021年の業績見通しを発表

弱いながらも回復傾向が続いているコカ・コーラですが、2021年の業績見通しは予想よりも控えめな数字が発表されています。

  • 一株利益NG:一桁台前半〜後半の成長(予想7.7%成長)
  • オーガニックセールス:一桁台後半の成長

保守的な見通しの背景にあるのは、2020年12月以降の販売数量の悪化です。

コロナの感染拡大は1月中旬でようやく落ち着きを見せ始めましたが、それでも1-2月は経済活動が停滞しているのでコカ・コーラの販売数量はまだ十分回復していなく、前年比で一桁半ばのマイナス成長が続いています。

ただ、決算発表の場では、以下のように2021年は2019年の利益と同程度以上の結果を残す自信ものぞかせました。ウイルスの悪影響が長引いた場合にも備えて、やや保守的な内容の業績見通しを発表したようです。

While we’re confident we will see recovery this year and expect to deliver 2021 earnings that are at or above 2019 levels, we’ve provided a wider range than usual to account for lingering uncertainty in the near term

今年は回復が見込まれ、2019年と同等かそれ以上の利益が見込めると期待していますが、短期的に直面している不確実性が長引く可能性を考慮して、通常よりも幅広い(業績見通しの)範囲を提供しています。

まとめ


この記事では、コカ・コーラの2020年10-12月期決算を見ていきました。

2020年末に世界的なコロナの感染拡大の影響があって、予想をわずかに下回って前年比マイナス5%と低迷していますが、コストカットの効果もあって利益はプラス成長に転じました。

コロナ感染拡大以来はじめてコカ・コーラは業績見通しを発表しましたが、まだウイルスが収まっていない状況を考慮して、かなり幅広く保守的な内容になっています。

ジェームス・クインシーCEOも決算発表で話していましたが、今後の業績はウイルスの状況に大きく左右され、ワクチン接種の進捗が進んだ国とそうでない国の間で業績の回復が大きく分かれると思われます。

コカ・コーラ株ですが、引き続き保有で問題なさそうです。コカ・コーラ株を保有している株主にとっては2020年は苦しい時期が続きましたが、それも半年もすれば今の売上のマイナス成長も終わるはずです。

感染拡大が落ち着いてきたアメリカ


出典:worldometers

特に今年の4-6月期の業績は、前年の売上がコロナ大きく低迷した反動で、前年比成長率が大きく伸びると思われます。

そして、アナリストの予想では今後数年間はいつもどおりの一桁後半の利益増加を実現できるようです。

特に割安ではないので買い増しするタイミングではないですが、コカ・コーラの投資家が落ち着いて株を放置できる時期は戻りつつある気がします。


参考記事:前回のコカ・コーラ決算記事


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