コカ・コーラ、力強い収益増加。変わらずの好調をキープ【2019年10-12月期】

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コカコーラの2019年10-12月期の決算発表がありました。一言でいうと、好調です。

この企業が、好調か不調かを見分ける判断はオーガニックセールスの成長率(買収・売却した製品を含まない製品の売上成長率)です。

コカ・コーラの長期目標は4-6%の売上成長ですが、今回はオーガニックセールスで目標を超える7%成長でした。

  • 一株利益:0.44ドルで、アナリスト予想に一致。(前年比+0%)
  • 収益:90.7億ドルで、アナリスト予想の88.9億ドルを超える(前年比+16%)
  • オーガニックセールス成長率:7%成長で、目標4-6%を超える。

この記事のポイント

  • アナリスト予想を超える良い決算だった。
  • コカ・コーラゼロが二桁成長するなど炭酸飲料が順調な上に、積極的に買収している非炭酸飲料でも強い伸びを見せている。
  • 今のコカ・コーラの強みは、買収製品によらないオーガニックセールス(既存製品)成長率が高いこと。今期は+7%で長期目標4-6%を超える。

2010年代前半のコカ・コーラは低迷していましたが、近年のコカ・コーラはかつての輝きを取り戻しているように見えます。

コカ・コーラ業績

2019年最後の四半期の決算発表だったので、四半期成績と通年成績をさっと振り返ります。

収益増加を見る限り、コカ・コーラが近年行っている改革はちゃんと実を結んでいるように見えます。改革の内容については、次の章で触れたいと思います。

2019年4Q業績

単位:10億ドル 4Q19 4Q18 前年比
収益 9.1 7.8 16%
営業収益 2.2 1.8 19%
営業利益率 24% 23%
利益 2.0 0.9 135%
一株利益 0.47 0.2 135%

※調整後の一株利益は+0%と変化なしでした。

2019年通年業績

単位:10億ドル 2019通年 2018通年 前年比
収益 37.3 34.3 9%
営業収益 10.1 9.2 10%
営業利益率 27% 27%
利益 8.9 6.5 38%
一株利益 2.07 1.5 38%

近年進めているコカコーラの改革

近年コカ・コーラが進めてきた改革の内容は、ちゃんと書くと次のようなものでした。

(全部しっかり読まなくても大丈です。「ふーん」と思っていただければOKですが、逆にもっと詳しく知りたいと言う人はこちらのページを参照して下さい: 【企業分析】コカコーラのビジネス変革と今後の取り組みの全体像

  • 【目指す姿】:炭酸飲料だけではない総合飲料メーカーを目指す。既に「炭酸飲料」「果汁ジュース」「スポーツ飲料」「Tea&Coffee」の4部門で世界1位、エナジードリンクで2位の数量シェアを確保している。目標は、長期的に4-6%の売上成長。
  • 【ターゲット市場】:ノンアルコール飲料市場は、食品市場の中では高い+4.2%で成長中。新興国や発展途上国を中心に、今後も長期的に成長が見込める。
  • 【過去の取り組み】:2018年までの10年間で事業を再編。製品の製造・販売を行うボトリング事業をローカル企業に譲渡して現地の多様なニーズに対応し、コカ・コーラ社はブランド開発をはじめとする中核事業に集中する高収益な体制に移った。
  • 【現在の取り組み】:「革新的な製品の投入」「成功事例の迅速な世界展開」「顧客ニーズにそった積極的な買収」の3つを実施。その成功例として、メキシコでは非炭酸飲料シェア6位から1位に引き上げた。

3つ目の現在の取り組みが実は重要だと思っているのですが、抽象的で分かりにくいかも知れないので、ここだけ補足します。

平たい言葉で言えば、こんな感じです。

「コカ・コーラ プラス コーヒーなど新商品を次々と投入」

「コカ・コーラ プラスコーヒー」キービジュアル

「健康志向が強まっている米国・日本でミニペットボトルが売れたら、他の先進国でもミニボトルを展開するなど他の国の成功例を広める」

「スムージー(イノセント社買収)やコーヒー(コスタ社買収)など、新カテゴリー製品で売れそうな製品は、積極的に買収」

ヨーロッパで人気。コカ・コーラが買収したイノセント社のスムージー

こうした地道な努力をすることで、変化の少ないノンアルコール市場でも、市場平均を超える成長率をコカ・コーラは勝ち取っているようです。

好調の要因はオーガニックセールス

冒頭からお話しましたが、この企業が大事なのはオーガニックセールス(買収・売却を含まない製品の売上成長)です。

コカ・コーラのようにすでに市場で巨大な存在になっている企業にとっては、買収だけで売上を伸ばそうとしても売上成長率はそれほど見込めません。なので、コカ・コーラが毎年売上を拡大させるためには、既に市場に投入している買収以外の製品がどれだけ毎年成長するかが、重要になります。

ちなみに、この考え方はレストラン業界でも同じです。マクドナルドも新規出店の売上を含まない既存店売上成長を重視していて、コカ・コーラのオーガニックセールス成長率に通ずるものがあります。

コカ・コーラのオーガニックセールスはとにかく最近になって好調です。

2019年のコカ・コーラは近年拡大させている非炭酸飲料ももちろん良かったですが、もともと強い炭酸飲料も強かったです。

トレードマークのコカ・コーラは、世界中で6%増加しました。健康志向が強い先進国では、コカ・コーラゼロが2年連続で2ケタ成長をしています。

良い感じですね。このオーガニックセールスの好調が続いている限り、コカ・コーラは順調に株価が上昇するはずです。


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