JPモルガン・UBS・BNPパリバ、2019年末の10年国債利回り予想引き下げ

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債権に強気なJPモルガン・UBS・BNPパリバ

前回の記事では、シティ銀行と投資家のマーク・モビアスが金への投資に強気になっている話をしました。

その理由は、世界的な低金利、貿易問題や地政学的な問題から景気後退につながるのではという懸念から、金が買われるというものでしたが、ほとんど同じ理由で米国債への投資を推奨している銀行もいます。

JPモルガン・チェース、UBS、BNPパリバです。

9月4日、JPモルガン・チェース、UBS、BNPパリバはそろって2019年末時点の米10年債の予想利回りを引き下げています。(予想利回りが下がる=国債が予想以上に買われると思っていることを意味します)

2019年末の10年国債利回り 従来予想 新予想
JPモルガン 1.95% 1.50%
UBSグループ 1.25% 1.00%
BNPパリバ 1.75% 1.00%

以下は、現時点での10年利回り国債のグラフです。既に2019年年初来からかなり利回りが低下していますが、それでも現在は約1.6%ほどあります。しかし、これが年末にかけて、各社一段と利回りが下がる(国債が買われる)と見ているようです。

アメリカ国債が買われる理由

各社が国債が買われる理由に上げているのは、「アメリカの政策金利が年内に複数回行われる予想」「世界的な成長の減速」「インフレ率の弱さ」でした。

中でも、もともと最も低めの予想利回りを想定していたUBSは「米国、中国、欧州を中心とした、世界の成長予測の下方修正を反映した」として、従来予想よりも更に低い1%を予想利回りとしています。

国債の投資のリターンは、米中貿易戦争が大きく左右する

国債が買われる理由になっている世界経済の減速も、アメリカの政策金利の低下も、元をたどると米中の貿易戦争が大きく影響しています。

国債に投資をする投資家は、米中の貿易協議の対立が長期間続くと思っている人が多く、もしも米中の貿易協議が短期的に終結するようだと、国債が買われる理由のいくつかは失われることになります。

アメリカが中国に要求している市場の開放の合意は難しくても、アメリカがより小さな成果で妥協して早期に決着するシナリオはなくはありません。そうなった場合には、2019年末に想定したほど国債が買われない展開もあるかも知れません。

私も8月末に、長期米国債にも投資をしてから、株のことを考えたら貿易協議がいち早く合意してほしい一方で、債権のリターンのことを考えると早期合意は嬉しくないというどっちつかずの心境になっている自分がいます。

いずれにしろ、10月に行われる米中の閣僚級の貿易協議で、進展があるか注目して見てみたいと思います。


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